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提督はBarにいる。
実録!ブルネイ鎮守府24時・その2
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?解体なんて」

「ふぇっ?」

「慢心は怪我の素です。どんなに簡単に思える任務でも、気を抜いてはいけません。解りましたか?」

「はいですぴょん!」

 ふぅ、と溜め息を吐き出した大淀さんは何かの資料をペラペラ捲っています。

「卯月ちゃんはずぶ濡れですから念のためお風呂に入って体調を整えて下さい。天龍さん達は15分の小休止の後、再び長距離練習航海に出てもらいます」

 お咎めは無し、なのでしょうか?天龍さんと卯月ちゃんもホッとした様子です。

「あぁそれと、今回の件は提督に報告しますからそのおつもりで」

 それを聞いた瞬間、卯月ちゃんは引っくり返って気絶してしまいました。悪戯の常習犯である卯月ちゃんは、提督にこっぴどく怒られてから軽くトラウマになっている、というのは後から聞きました。

「ちょ、俺も悪いのか!?」

「当たり前です、部下のミスを隠すその優しさは評価できますけどそれを隠蔽しようとしたのは重大な責任問題ですよ?」

「うぐぅ……」

 天龍さんは正にぐぅの音も出ないといった様子で、トボトボと執務室を出ていかれました。気絶した卯月ちゃんはズルズルと弥生ちゃんが引きずって行きましたが、あれで大丈夫なんでしょうか?やっぱり大淀さんは恐ろしい方です。




11:00 【工廠はとっても勉強になります!】

 大淀さんと連れ立って、工廠にやって来ました!春の大規模作戦に備えて装備の開発や改修を行うそうです。

「おはよう、親潮ちゃん。今日は秘書艦なんだ?」

「お早うございます、明石さん」

「無駄口叩いてないで、とっとと仕事しなさいよこの淫乱ピンク」

「ちょっ、また淫乱ピンクって呼ぶし!」

 大淀さんと明石さんはとても仲良しです。鎮守府設立当初からの付き合いだそうですから、それも当然なのかも知れませんが。

「さて、開発は零戦狙いで4回。建造も最低値で4回行うようにとのご指示です」

「あ〜、改修に回す分か。んじゃ手の空いてる空母の娘、誰か呼んでくれる?」

 明石さんが近くに居た妖精さんにそう話しかけると、頷いた妖精さんが内線を使ってどこかに連絡を入れます。その間にも建造の準備を進めていく明石さん。

「あの、明石さん?」

「んー?どしたの親潮ちゃん」

「現在ウチの鎮守府には300を超える艦娘が在籍してますよね?それなのに更に増員するんですか?」

「あ〜、違う違う。今ウチで建造してる娘は他の鎮守府に送り出してるの」

 明石さんによると、日本海軍は現在、鎮守府や泊地とは呼べない位の大きさの艦娘運用の為の拠点を多数建設中らしい。そして哨戒区域を細かく分けて、鎮守府1つ辺りの負担を減らすという政策を取っているそうで、艦娘の手が
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