第4章:日常と非日常
第102話「とある来訪者」
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..そう。なら...。」
「ですが、主従関係とは関係ないのであれば、いいでしょう。彼女も私のように修練を重ねる同志。邪険にはできませんしね。」
とこよの事を大事にするため、拒否されるかと思えば、了承が貰えた。
なら、早速契約を結んでしまいましょうか。
「じゃあ...士郎、少し光るけど構わないかしら?」
「害が出なければいいよ。桃子も構わないかい?」
「ええ。いいわよー。」
士郎と桃子に許可が貰えたので、契約のための陣を描く。
もちろん、媒体は優輝に創造してもらった紙よ。本当、便利ね。
「やり方は分かっているわね?」
「はい。元々式姫ですから、知識として覚えていなくとも体が覚えています。」
「ならいいわ。アリシア、彼女の前に立って頂戴。」
「う、うん。」
陣を葵と共に書き、蓮をその中心に、アリシアをその前に立たせる。
...後は蓮に任せればいいわ。
「では...少々霊力を持っていかれますが、落ち着いていてください。」
「わ、わかった....。」
淡い光が二人を包み、式姫契約が為される。
これでアリシアの霊力は制限され、蓮の霊力も余裕ができたはず。
「明日からは、その状態で霊力の制御を特訓するわよ。」
「なんというか...少し持て余してたのが減ったような...。」
「私が一部を持っていきましたから。」
無事成功したみたいで、二人がそういう。
「では、これから...っと、名前を聞き忘れてました...。」
「えっと、アリシア・テスタロッサ...です?」
「アリシアさんですね。では、これからよろしくお願いします。....と言っても、短い間しかこの街には滞在しませんが。」
二人は握手をし、私は陣を書いた紙を片付ける。
「皆、よかったらシュークリームはどうかしら?」
「え、いいんですか!?」
「はいはーい!私食べたいです!」
すると、そこで桃子がシュークリームを持ってきたので、皆で食べる事になる。
というか、アリシアは食いつきすぎよ。気持ちは分かるけど。
「シュークリーム...ですか?」
「貴女も食べていきなさい。せっかくなんだから。」
「...では、お言葉に甘えて。」
そういって、蓮もシュークリームを貰う。
まぁ、ここのシュークリームは美味しいもの。食べたくはなるわよね♪
「あ、かやちゃんから花が出てる。」
「ふふ、それだけ美味しいと思ってくれてるなら、作った甲斐があるわ。」
葵や桃子が何か言っているけど、シュークリームを食べてる私の耳には入らなかった。
...後から皆に微笑ましい表情で見られてるのに気づいて顔を赤くしたけど。
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