第4章:日常と非日常
第102話「とある来訪者」
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それにしても、貴女も随分素直な性格になりましたね。」
「ちょ、べ、別にそんな事ないわよ!というか、この会話でどうやってその結論に至ったのよ!?」
「“大事な仲間”と言った所ですね。本来ならあそこまで素直に言わないと思いまして。」
「確かに。以前なら絶対遠回しに言ってたよね。」
小烏丸...蓮と葵にそう言われ、私は顔が赤くなるのを感じる。
「そうそう。小烏丸ちゃん、実はかやちゃんね、好きなひtむぐぐ....。」
「なななな、なに言おうとしているのかしら!?」
「あー...えっと...大体察しました。」
「貴女も貴女で納得しないでよ!」
会話を聞いている皆だって苦笑いしてるし....!
そんな曖昧な表情で私を見ないでよ!?
「そ、それはそうと!」
「あ、話逸らした。」
「逸らしたね。」
「逸らしたわ。」
「...逸らした。」
話の流れを変えようとすると、葵を筆頭にアリシアやアリサ、奏にそう言われる。
別にいいじゃない...!そっちだって恥ずかしい話をされると逸らすんでしょう!?
「えっと、今は蓮だったわね。蓮、アリシアと契約をしてもらえないかしら?」
「えっ、私?」
「契約...となると、式姫としてのですか?」
提案したのは、私と優輝のように、彼女とアリシアで契約するという事。
「さっき軽く説明した通り、彼女には霊術の才能があるわ。でも、まだ霊力が多くて扱いきれていないの。そこで契約する事である程度制限すれば制御も簡単になると思ってね。」
「なるほど...。しかし、私は旅をしている身で、長くても一週間ぐらいしか滞在しないのですが...。」
「契約と言っても霊力の繋がりを持つだけよ。そこまで気にしなくていいわ。」
式姫契約は所謂主従になるものだけど、今回は特にそういう事を考えていない。
ただアリシアが霊力を制御しやすくするための提案でしかない。
「えっと...私の意見は?」
「悪くなるような事は特にないのだし、聞かない事にしてるわ。」
「ひどいよ!?」
蓮にとっても、何も悪影響はなく、むしろ霊力の不足を補う事に繋がる。
「なるほど。制御の邪魔になる余分な霊力のリソースを、彼女に割く事でアリシアの上達を早める訳か。互いに利益があるから悪い話ではないな。」
「あ、そういう事なんだ。確かに、悪い提案じゃないよね。」
「...後は、個人の感情による賛否ね。」
優輝、司、奏が私たちの邪魔にならないようにそんな会話をする。
全部優輝の言う通りね。そして、奏の言う通り後は蓮の了承だけだけど...。
「...私のご主人様はあの方だけと決めています。」
「.
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