暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第4章:日常と非日常
第102話「とある来訪者」
[3/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
礼します。私は各地の剣術を扱う道場を巡っておりまして、先程こちらの道場を紹介され、ここに来ました。」

「道場破り...と言った雰囲気ではなさそうだね。」

「はい。ただ、手合わせをお願いしたく。」

 少女の言い分に、士郎は少し考える。
 雰囲気や、真っすぐと目を見て話す様子から、冗談ではないと判断する。

「いいよ。そういう事なら招き入れよう。」

「ありがとうございます。」

 そういって、二人は道場の方へと向かっていく。

「...なるほど、手合わせか...。」

「でも、霊力を持っている説明にはならないよ?」

 その様子を、遠くから見ていた優輝達。
 なぜ剣術関連を尋ねたかは分かったものの、霊力を持っている理由がわからないとアリシアが言い、まだ様子を見る事にした。

「....ねぇ、かやちゃん。」

「...ええ。もしかして、彼女は...。」

 そこで、椿と葵が何かに気づいたように会話する。

「知っているのか?」

「ええ。確信は持てないけど...ね。」

「とりあえず、あたし達も行くよ。」

 日光の下いつまでもいられないため、優輝達も道場へと向かう。

「今日は来客が多いね。」

「すみません、大勢で押しかけて...。実は...。」

 またもや士郎が出てきて、優輝は軽く経緯を説明する。

「ああ、通りで彼女がここを訪ねてきた訳だ。」

「それで、件の彼女は?」

「手合わせするためにいつもの服装に着替えるそうだ。あ、ちなみに相手は恭也だ。」

 見学も構わないらしく、優輝はしばらく道場内で待つことにした。

「あれ?その姿になっても構わないのかい?」

「ええ。私たちの予想が正しければ...ね。」

 椿たちは式姫としての姿に早変わりし、その状態で待つことにした。
 そして、そこへ件の少女がやって来た。

「お待たせしまし...た...。」

「....やはり、ね。」

「まさか、生きているとは思わなかったよ。」

 少女は、先程アリシア達に会った時と違い、黒を基調とした着物に着替えていた。
 そして、椿たちを見るなり驚きの表情へと変わる。

「な、なぜ貴女達が...。」

「ちょっと縁があったのよ。まぁ、詳しい話は後でするわ。手合わせ、するんでしょ?」

「....そうでした。では、お願いします。」

「ああ。」

 驚愕や、訳を知りたい衝動を抑え、少女は恭也と相対する。

「木刀に...鞘?珍しいな...。」

「本来、木刀に鞘は必要ないもんね。多分、現代では無許可で本物の刀を所持する事は禁止されているから、そのために代わりとして似せたんだと思うよ。」

「なるほどな。」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ