第4章:日常と非日常
第102話「とある来訪者」
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「知っているのですか?」
「まぁね。えっと、“高町”って名前の家を探してみて。そこに道場があるから。」
仮にも道場を持っているため、紹介するアリシア達。
「......?」
「えっと道は...ここを真っすぐ行って―――」
何か違和感を感じ取り、司は首を傾げる。
その間にも、アリシアは道を軽く説明していく。
「...ありがとうございます。では...。」
説明を聞き終わった少女は、そのまま立ち去っていく。
「なのはちゃんの家を紹介したけど、いいの?」
「...恭也さん達、普通とは違うわよ...?」
「あ...。まぁ、手加減はしてくれるんじゃないかな?」
特に深く考えずに紹介してしまった事に少々後悔するアリシア。
そこで、ようやく司が感じた違和感の正体に気づく。
「...ねぇ、さっきの人、霊力を持ってなかった?」
「えっ...?」
「...そういえば...。」
普段から魔力を扱い、コントロールしていたからこそ、霊力の感知もできるようになっていた司と奏が、そう言い出す。
「そっか...!だから普通とは違うって思ったんだ!」
「でも、霊力を持っているってどういう...?」
「なんの話をしているんだ?」
アリシアも普通とは違う雰囲気の正体に気づき、アリサが疑問を口にする。
そこで、優輝達が飲み物を持って戻ってきた。
「いや、さっき霊力を持っている人が尋ねて来て...。」
「霊力を?また珍しい...。」
持ってきた飲み物を渡しながら優輝はそういう。
「剣術関係の道場がないか探していたから、なのはの所を紹介したけど...。」
「神社でも、さざなみ寮でもなく、剣術...?」
「意外...というか、普通ではないわね。」
退魔士関連であるならば、その二つに行くはず。
それなのに道場を探すのは不自然だと優輝や椿は思った。
「...あたし達も行ってみる?」
「もしかしたら何かわかるかもね。」
そうと決まればと、優輝達は高町家へと向かった。
「ここですか。」
少女は、一足先に高町家の前に着いていた。
「一見、普通の一軒家ですが...なるほど、確かに道場があり....。」
聞こえてくる音に少女は耳を澄ます。
「そして、並々ならぬ腕前の様子。」
竹刀、もしくは木刀を振るう際の踏み込みの音。
それを聞き取って少女はそう呟く。
「......。」
静かにインターホンを鳴らし、少女は反応を待つ。
しばらくして、士郎が道場から出てくる。
「何の用だい?この辺りでは見かけないが...。」
「突然の来訪失
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