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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
05.圏内事件
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方法は」
存在しないはずだ。……そう
はず
(
・・
)
だ。
もし仮にそんなことが行える方法があるのならこのゲームに安全なところなど存在しなくなってしまう。
「どちらにせよ、このまま放置はできないわ」
「そうだな」
「もし圏内PK技を誰かが発見したのだとしたら外だけでなく、街の中にいても危険ってことになってしまうわ」
「それは最悪の事態だ」
「しばらく前線を離れることになるけど仕方ないか」
するとアスナが二人の方へと近づいてくる。
「なら、解決までちゃんと協力してもらうわよ。言っとくけど昼寝の時間はありませんから」
アスナがこちらに手を伸ばす。
協力しろという握手なのだろうな。
キリトはその手を握り返す。
「してたのはそっちの方だろ」
するとアスナの頬は紅潮し、それと同時にキリトの小さな悲鳴が部屋に響く。
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「すまない! さっきの一件を最初から見ていた人。いたら話を聞かせてほしい!」
野次馬がざわめく中、青髪のロングの女性が前に出てくる。
「ゴメンね。怖い思いをしたばっかりなのに。あなたお名前は?」
「あ、あの私、ヨルコって言います」
その声には聞き覚えがあった。
「もしかして、最初の悲鳴も君?」
「は、はい、私さっきの殺された人と一緒にご飯食べに来てたんです。あの人名前はカインズって言って、昔同じギルドにいたことがあって、でも広場ではぐれちゃって。周りを見渡したら、協会の窓に彼が」
声を振り絞って必死になってヨルコは言葉を吐いていく。知人が死ぬところをしかもあんな無残な殺され方をするところを目の当たりにしたのだ。平然としていられるわけがない。
アスナが彼女を落ち着かせようと背中をさする。
「その時、誰かを見なかった?」
「一瞬でしたが、カインズの後ろに人影が立っていた気がします」
「その人影に見覚えはあった?」
ヨルコは首を横に振る。
「その嫌な話を聞くようだけど、心当たりはあるか。カインズさんが誰かに狙われる理由に」
ヨルコは少し考えるがやはり首を横に振る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「すみません、こんな場所まで送ってもらっちゃて」
ヨルコを家まで送り届けた後にこの圏内殺人について考えをまとめるようにキリトが口にする。
「あの
槍
(
スピア
)
の出どころがわかればそれから犯人を追えるかもしれない」
「槍のことならある程度の知識があるが、あんな短ぇのは見たことがねぇな」
「となると鑑定スキルが必要だな。お前とシュウがあげて……るわけないな」
「当然、君もね」
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