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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
05.圏内事件
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じゃ」
「こんないい天気で迷宮区に潜るなんてもったいねぇよ。それよりお前は?」
キリトが顔を向けずに指で後方を指す。そこには、木の下で熟睡しておる血盟騎士団副団長殿がいた。
「なんで、こんなところで寝てんだよ」
その経緯を聞くにキリトが昼寝をしていたらアスナが現れてちょっとした説教をされた。その後にキリトが目を覚ますと隣で熟睡している副団長様がいたというわけらしい。
なんだそりゃ……。
「全く、これがあの攻略の鬼とは思えないな」
熟睡状態のアスナは、やはり綺麗で美しい。普通に攻略の鬼じゃなければもっと人気がでる気がするんだけどな。とはいっても攻略の鬼と知らないプレイヤーたちにはかなり人気らしい。
「なぁ、キリト……久しぶりに試さないか」
「やる気か……。まだ、起きそうにもないしやるか」
メインメニューを開き、デュエル、《初撃決着モード》をキリトに申し込む。
「それじゃあ、始めるぞ」
「行くぞ!!」
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「「はぁ……はぁ……」」
シュウとキリトはアスナが起きるまで何度となくデュエルを行い続けた。それは日が落ちるまで続いた。
「くしゅん」
可愛らしいクシャミが聞こえたと思うと今まで寝ていたアスナが動く。どうやら起きたようだ。アスナは辺りを一旦見渡したあと、こちらを見つける。
「えっ、なっ! な!」
「おはよう、よく眠れた」
「遅いお目覚めだったね」
アスナが急に立ち上がり、細剣に手をかける。
シュウたちは、デュエルを中断し、崩れた石の壁に隠れる。アスナは細剣を抜こうとするが、それを押し殺すように震えている。
「……ご飯一回」
「「はあ?」」
「ご飯、なんでもいくらでも一回おごる。それでチャラ。どう?」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
第五十七層・マーテン
とあるレストランにアスナに連れられてシュウたちは訪れた。すると店に入るや否や店内中のプレイヤーたちの視線が三人へと向けられる。
──血盟騎士団のアスナじゃないか?
──あれが《閃光》の。
──あの二人の黒い奴って。
というような声がいたるところからする。
「あの、なんていうか」
アスナは小さな声で話し出す。
「今日はありがとう。……ガードしてくれて」
突然の感謝の言葉にシュウとキリトは戸惑う。
「あぁ、いや」
「まぁ、俺たちはデュエルしてたけどな」
「街の中は安全な圏内だから誰かに攻撃されたりPKされることはないけど……眠っている間だけは別だし」
「あぁ、デュエルを悪用した睡眠PK。普通デュエル
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