第五章
[8]前話
「塩をかけますと」
「縮んで」
「それでは調理の時に困ると思い」
「そしてですか」
「品種改良もしました」
「成程ね」
「そこまでしました」
ヘルシングは強い声で語った。
「調理に塩は欠かせないですから」
「余計にいいわ、ではお塩で味付け出来ることも売りにして」
「特許を申請して」
「儲けてそして」
「大学の財政難を解消しましょう」
こう話した、そのナメクジを食べつつ。ストーカーは実際に食用ナメクジの特許を申請して売り出した。すると連合中でだ。
話題になり他の虫達と同じく食べられてだ、かなりの収入になった。大学の財政難はこれで解決された。
このことにストーカーは大喜びでヘルシングもだった、それでだった。
セガールにだ、高級レストランで乾杯をしてだ、満面の笑顔で言った。
「大成功だったな」
「はい、本当に」
共に赤ワインを飲みながら話をした。
「いい感じでいけましたね」
「本当にな、特に塩にな」
「強いことが売りになっていますね」
「あれで調理出来るのがな」
「いいですね」
「塩はな」
どうしてもだ、これはというと。
「ナメクジ、カタツムリにもな」
「厄介なものですから」
「それを気にせず調理出来ることがな」
「はい、強みになっていますね」
「いいことだった、あそこで君が気付かないとな」
「売り出してもですね」
「ここまで売れることはなかっただろうな」
ヘルシングはコースのサラダを食べつつセガールに答えた。
「実際に」
「やっぱりそうですね」
「塩に強いナメクジでだ」
「塩を使った料理も出来て」
「しかも美味い」
「これが効いてますね」
「本当にな、それじゃあな」
ヘルシングは自分と同じくサラダを食べているセガールにさらに言った。
「今日はとことん飲もう」
「ナメクジが売れて大学の財政難が解決したことに」
「お祝いでだ」
「はい、楽しみましょう」
二人はこう話しつつ祝いのご馳走と料理を楽しんだ、オードブルにはエスカルゴだけでなくそのナメクジも調理されて出ていた。ナメクジはエスカルゴに負けず美味かった。
食用ナメクジ 完
2016・10・13
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