SIDE:A
第十三話
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に伝わる秘技で、全身のチャクラ穴からチャクラを放出できる者のみが習得可能な技。白眼で見切った敵の攻撃を全身から放出したチャクラで受け止め、そのままその場で全身を高速で横回転させて弾き飛ばす。
ただの突きなら弾き飛ばされるだろう。しかし、この剛体三戦突きはただの突きではない。接触時に弛緩した状態から全身の筋力を一瞬で締めることで体を一つの鉄塊と化し、さらにはチャクラ放出による推進力も加え、気合パワーも込めているのだ。チャクラを放出した程度で防ぎきれるはずがない!
その高い防御性から『絶対防御』とも言われている回天を真っ向からねじ伏せる! 弾丸のごとく吹き飛ばされたヒアシさんは一度も地面に落ちることなく、そのまま壁に激突した――って、やりすぎた!
空中で回転したヒアシさんは壁に着地する。よかった、思いっきり振り抜いちゃったから。
「……まさか回天を破るとは。久しく見ない間に強くなったなハルトくん」
地面に降りたヒアシさんからそのようなお言葉を頂いた。観戦していたヒザシさんとネジがやってくる。
「まさか兄上を下すとは……。若様の強さは類を見ないですね。流石は【木の葉の小さな英雄】です」
「当主様の攻撃を正確に防ぐなんて、一体どうやったんだ?」
六十四掌を防いだことが気になるらしいネジ。特に教えても問題ない。ていうか、誰もが考え付きそうなものだけど。
「ん? どうやったって、塞がれる点穴をチャクラでガードしただけだけど。ほら、点穴にチャクラを通せければ問題ないんだし」
「いや、しかしお前は白眼を持ってないだろう。それなのにどうして点穴のある場所を見抜けるんだ?」
あれ? ネジってこう見えて天然なのか?
「そりゃお前、狙われてる場所を見れば分かるだろ。見えなくても向こうはそこを狙ってるんだから。あとは向こうの攻撃が当たる寸前でガードすれば言いだけの話だよ」
いたって簡単なことです。そう言うと何故かヒアシさんたちに呆れたような目を向けられた。解せぬ。
「……ミナトが言っていたのはこういうことか。確かにこれは規格外だな」
「私も少し分かった気がします」
「くっ、ハルトの背はまだ遠いか……」
「ほっほっほっ。仮にも妾の主じゃぞ? このくらい出来て当然よな」
よく分からないが、なにか頷き合っているヒアシさんとヒザシさん。ネジは何やら一人悔しそうにしているけど。
そんな三人を他所にクーちゃんは誇らしげに胸を張っていた。ぼよんと揺れる二つの山にハナビが恨めしそうにクーちゃんの胸を睨み、ヒナタは自分の胸と比較して一人落ち込んでいる。
「いいなぁ狐さん。私もあれほどとは
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