暁 〜小説投稿サイト〜
IS〜夢を追い求める者〜
第2章:異分子の排除
第47話「激動の世界」
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話もしたけれど、止めたければ止めに来ればいいよ?】

【まぁ、ISをあまり使えなくなった奴らにできるのなら...な?】

【もちろん、私たちの大事な人達を人質に取るなんて、そんな馬鹿みたいな事しないよね?...したら、死んだ方がマシな目に遭わせるよ。それじゃあね。】

 そういって、一方的な映像は勝手に切られる。
 そして、本来の映像が流れ始めた。

「....そういう事か...。」

 黙って見ていた秋十が、そう呟く。
 理解したのだ。なぜ、自分たちを置いてどこかへ行ったのか。

「荒れるぞ。これは...。」

「世界中がISに注目してる中、いきなりISが使えなくなると...。」

「...まずは学園の皆を落ち着かせるのが先だ。」

 そういうや否や、千冬は一喝し、騒ぎだそうとする生徒を黙らせる。

「落ち着け!慌てた所で何も変わらん!今は自室に戻り、待機するように!こちらでも緊急の対処を行う。連絡があるまで勝手な行動は慎むように!」

「マドカちゃん、キリエ先生とアミタ先生は?」

「別の場所...でも、千冬姉が先生を集めると思うから大丈夫。」

 なのはの言葉にマドカはそう答え、ユーリに話しかける。

「ユーリ。」

「...桜、さん...どうして....。」

「ユーリ!!」

「っ...マドカさん...。」

「今は自室に戻るよ。そこで落ち着いて考えよう。」

 ユーリを宥め、秋十達はすぐに自室へと戻っていった。









       =桜side=





「...皆驚いているだろうな。」

「ゆーちゃんはショックだろうねぇ...。」

 全世界に俺達の映像を届け、それが終わった後で俺はそう呟く。

「さー君の見立てでは誰がISを使えると思う?」

「ユーリちゃんは確定として...秋十君やマドカちゃんも行けるだろうな。不確定ではあるが、俺が学園で仲良くしていた奴のほとんどが乗れるだろうよ。...ただ、ISの意志と向き合うという前提が必要だが。」

「女尊男卑の連中はまず使えないからねぇ。そんな思想を持っていなくても、ISをただの“乗り物”として認識していたら意味がないからね。」

 俺達がISに対して施した事は大きく分けて四つ。
 一つ目は、全体的な機能のアップデート。さらに宇宙に羽ばたくためだ。
 二つ目は、宇宙での活動にさらに適応するように改善。
 三つ目は、女性しか扱えない欠陥の解決。これにより、男性も扱えるようになる。
 四つ目は、先程も言っていた通り、ISが認めなければ乗れなくなった。

「よし、次の段階に移るぞ。」

「まずは各国からの干渉の遮断。それから地盤を固めないとね
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