第2章:異分子の排除
第47話「激動の世界」
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に愕然とした。
【そうそう。既に以前からISに認めて貰えてる奴もいるぜ?ISを乗り物ではなく、相棒や“翼”だと思っている奴には力を貸してくれる。現に俺の知り合いにもいるしな。】
【他にも、ISと協調できたとしても乗れるよ。】
淡々という桜たちだが、それを聞いた者達は秋十達以外それどころではなかった。
突然ISに乗れなくなる。...それは、今まで男性に対して絶対的な抑止力がなくなってしまったのと同義なのだ。
ISが現れる前と変わらない者はともかく、女尊男卑の風潮に流されていた女性たちはそれはもう阿鼻叫喚ともいえる状態になっていた。
【はははっ!混乱してるな!まぁ、それが狙いだったからな!】
【自分がでかい態度を持てた要因がなくなって、それで喚かれてもねぇ。】
【ま、因果応報って奴だな!】
まさに悪役と言った雰囲気で喋る桜と束。
【まぁ、こんな嫌がらせ染みた事をして、“なぜこんな事を”と思う奴もいるだろう。】
【私たちの目的は、幼い頃...ISを思いついた頃から変わらない。】
【俺達はISで宇宙に羽ばたく。】
【そのために、世界を変える。この、歪んだ世界を。】
ただの戯言だと、誰もが思おうとして、思えなかった。
実際、既に手玉に取られているからだ。
【そうそう。先日、IS学園の臨海学校で生徒の専用機のスペックが規格外だとか、他にも根も葉もない噂が流れたみたいだけど...。】
【あれ、ぶっちゃけ俺らが仕組んだ事だから。】
「えっ....?」
ユーリの事を示したその言葉に、ユーリが驚く。
実際はエグザミアの意志が過保護なのと単一仕様に欠陥があっただけだからである。
【なんでも既存のISのスペックを上回っているんだって。それで、そのISを作ったワールド・レボリューションが疑われてるとか。】
【気の毒にな。俺達に利用されて、それで周りから敵視されるなんて。】
【私たちで仕込んでおいてそれはないよー。】
「どうして....。」
あからさまにヘイトを集める言動に、ユーリは声を震わせる。
だが、その行動は、ユーリも“被害者”だったと思わせる事となる。
【この際だから言っておくが、そのISは俺のISを完成させるための試験機だ。まぁ、今となってはどうでもいいから放置してたんだけどな。】
【おっと、これ以上ワールド・レボリューションを追い詰めるのはダメだよ?一応、利用させてもらったお礼として、私たちがそれを阻止するからね。】
釘を刺し、敵意を自分たちだけに向けていく二人。
ふざけたような言動に聞こえるが、秋十達にはその奥に秘めてある“覚悟”を、映像越しからとは言え感じ取っていた。
【さて...色々長
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