第二章
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た門徒達をだった。
信長は待ち伏せさせてそのうえでだ。一斉に鉄砲を放たたせた。
舟で川に出ていた彼等は次々と落ちる。川は血で染まった。何とか生き残った彼等が川辺に辿り着くとそこにはだった。
織田の兵達が待っていてだ。その彼等もだった。
次々に斬り捨てられ川に返される。川は門徒達の屍と血で埋め尽くされた。
最後に合わせて二万の門徒達が篭城する二つの砦、それもだった。
囲みそうしてだ。信長は言ったのである。
「火じゃ」
「今度はそれですか」
「火ですか」
「そうじゃ。二万の門徒達を燃やしてしまえ」
実際にそうせよというのだった。
「よいな。悪人共を成敗せよ」
「そうされますか」
「ここは」
「命を助ける必要はない」
信長の言葉はここでも変わらない。
「よいな。全員焼き殺せ、悪人共を成敗せよ」
家臣達にも足軽達にも告げてだった。信長は二つの砦に火を点けた。
どちらの砦も忽ち火に包まれ燃え上がる。その中から。
門徒達の断末魔の声が聞こえてきた。信長を呪詛する声に満ちている。
誰もがその声に顔を曇らせる、しかしだった。
信長は顔を怒らせたままこう言うのだった。
「これでよいのじゃ」
「悪人を成敗したからですか」
「だからこそ」
「そう仰いますか」
「言ったな。あの者達によって多くの者が殺され」
信興だけでなく多くの家臣や足軽達がだ。
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