第一章
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か」
「斬れ。そして撃て」
鉄砲の話も出す。
「一向宗ならば容赦するな。よいな」
「左様ですか」
「むしろ斬らぬ者はわしが斬る」
これははったりではなかった。信長は実際に道を歩く女の顔を覗いた兵を軍規を犯したとして斬り捨てたことがある。それは誰もが知っていた。
だからだ。その家臣も他の者達も頷いてだ。
伊勢に向かって出陣した。するとだった。
信長は実際に自ら剣を抜き命を下した。
「斬れ!一人残らず斬れ!」
こう言ってだ。伊勢中の一向宗を殺しにかかった。
「年寄りも女もじゃ!一向宗は斬れ!」
「はい、殿!」
「では!」
「虱潰しに捜して斬れ!」
草の根分けてもだというのだ。
「よいな、そうせよ」
「ううむ。今の殿はな」
「そうじゃな」
目を怒らせて命を出す信長を見てだ。家臣達も足軽達も顔を顰めさせてだ。そのうえで話をするのだった。
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