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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
激戦
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めたのち、「奴」の顔面を殴り付けた。


「奴」の剣がクラウドの合体剣に打ち付けられてから離されるまでの数秒に、「奴」はクラウドに数回殴りつけられていた。



「ブッ・・・くそ・・・・意識がいくまでに何べんも殴りやがってからにぃ!」

「数秒でも、貴重な攻撃機会だからな」



顔を押さえて後退する「奴」に、クラウドが合体剣を二刀に分けて左右から挟みこむようにして振った。
うまくいけば、上半身と下半身を分けることができる。


だが、「奴」も魔導八天を二刀に分け、右手と左手に握って地面に思い切り、杭のように突き刺した。
クラウドの二刀はその杭にガッァン!!と阻害され、「奴」はそれを握ったまま体重をかけ、両足でクラウドの胸に向かってキックをぶち込んだ。


「奴」の両足キックにクラウドの体が地面を数回バウンドして、大木に大の字で叩きつけられる。

更に「奴」はそのクラウドに魔導八天を分割し、投げ放った。
まず四本がクラウドの両肩と両腿を貫き、残り四本が脇の下などに突き刺さって身動きが取れないようにする。



「ガッ・・・っ・・・う・・・・!!このッッ!!」

「だぁっ!!」



ドッ、パァン!!!


そのクラウドの胸に、「奴」の拳が叩きこまれ、衝撃がクラウドの背後の大木を木端微塵に吹き飛ばした。
クラウドは口から血を吹き出し、ズルリとその場に崩れこんでしまった。



その拳の威力たるや、クラウドに突き刺さった四本の剣が抜け落ちてしまうほどだった。





ゴッ、パァン!!




と、そうしている「奴」に観鈴からの衝撃波が襲い掛かり、「奴」が地面を滑るように押しやられ、後退する。

その隙に観鈴の衝撃波を背に受け、さらに加速したスバルと凩が「奴」へと突っ込んでいった。



「リボルb―――」

「おっそい!」



しかし、早速スバルが投げ飛ばされる。
高速回転するリボルバーナックルのギアをイーターメモリで変化した右手で噛みつかれ、逆にスバル自身の方がきりもみ回転していって投げ飛ばされる。

が、その一瞬を狙って凩が「奴」に向かって「チン!」と刀を抜き収めた。
直後、「奴」が腕をクロスして受けるがその体に次々と切り傷が出来ていき、肩口がバッサリと斬り裂かれた。



「おぅっ!?」

「ぬ・・・反応するか。なんという御人!!」



それに対して「奴」はやられたこと、凩は狙いを逸らされたことに驚愕するも、間髪入れずに向きあって武器を構え、再び衝突した。


刀に手を添えたまま凩が走り出し、一瞬の間を以って「奴」を通過する。

その瞬間、再び「チンッ」という音が聞こえ、同時に「奴」も
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