第三章 X《クロス》
激戦
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いるメンバーを数人巻き添えにさせる「奴」。
土ではなく、地面。それを蹴り飛ばしだのだから、飛んでくるのは土砂なんてレベルではなかったのだ。
だが、その中をすり抜けて駆けてくる影が一つ。
「ウオおおおお!!」
「チッ、劫の目か!!」
光を放つその左目で未来を予知し、土砂の隙間を予見して駆けだしてきた皐月駆が、刀・雷切を爆ぜさせながら「奴」に切りかかって行った。
それを受け、反撃する「奴」だがそれが放たれるよりも早く駆は回避行動を取り、完全に死角から「奴」の背中を切り裂いた。
初めて入った一撃。
しかし、ここまでやってやっと一撃なのだ。
それに反応して振り返りながら「奴」が剣を振るが、それも回避されて斬られる。
「わかるぞ・・・・お前の未来を、敗北に追い込む!!」
「未来・・・か。思えばそいつを敵にするのは初めてだな!!」
そういって、「奴」がバックステップを取るが、それすらも予見されているのかぴったりとついて突き込んでくる駆。
しかし
「じゃあお前は・・・・俺がこうする未来をどうする!!」
「?・・・・ッッ!!うをぁっ!?」
そこで「奴」が一気に攻撃を仕掛ける気で魔導八天を握った。
逃げ場はない。受け止めきれるのか!?
そんな未来のヴィジョンが飛び込んできて、駆は焦って後方へと飛びのく。
それに合わせて「奴」が駆に接近し、こめかみに向かって拳を振り下ろして昏倒させた。
「未来に踊らされてるようじゃ、今の自分は越えられないぜ?」
「お前に、「今のお前」を超えられるのか?」
「!!!」
ギャォオッッ!!!
「奴」がニヒルに吐いた言葉に、背後から応える声がした。
それに反応して「奴」が魔導八天でガードしながら振り返った。
そこにいたのは、漆黒の翼。
「クラウドさんじゃァあーりませんか!!」
「奴」がクラウドに向かって呼びかけるも、当の本人はそんなことに取り合ってはいられないと言わんばかりに、「奴」へと斬り掛かっていく。
それを魔導八天で受ける「奴」
そうしていると背後から草壁美鈴が刀を携えて突っ込んできて、「奴」へと切り掛かってきた。
「奴」はそれにとっさに体を開き、クラウドを右で、背後からの美鈴を左でと、一人片手で受けながら剣撃を繰り返していった。
「陰陽剣士に漆黒の翼人・・・・ちと左右のバランス悪くない・・・かいっ!?」
美鈴の剣を「奴」が弾き飛ばし、彼女を蹴り飛ばしてからクラウドへと向き直って大きく剣を振るう「奴」
が、クラウドはそれを合体剣で受け止
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