第三章 X《クロス》
襲来
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
」
「なッ!?ガアッ!?」
背後の地面から飛び出してきた「奴」がヴィータに向かって魔導八天を思い切り振りおろし、グラーフアイゼンで受け止めたヴィータがアイゼンごと切り裂かれて倒れる。
「オオオオオオ!!」
ズンッッ!!
その瞬間、空間が重くなって毛色を変える。
リトルバスターズによる固有結界「虚構学園」だ。
その中で、理樹が「奴」に挑みかかって行った。
バリアを全身に纏い、さらに流動までさせている。
かつて蒔風を追い詰めた物のバージョンアップ版だ。
「まさか、お前が帰ってきてるなんてね!!」
「おいおい。俺はもともといたぞ?あいつにふっとばされてただけさ」
「じゃあもう一度吹っ飛ばす!!」
ギャギィ!!ギャウッ・・・・ギャリリリリリリリッッッ!!!
理樹はバリアを張っての徒手空拳。
「奴」はそれに向かって魔導八天で切りかかっていく。
一瞬触れるだけでも凄まじい火花を起こすそれに対し、「奴」は臆することなく魔導八天を振るっていく。
そして、数撃打ち合ってから「奴」が一歩下がって魔導八天を構え直し、手の中で独楽のように軸回転させて一気に理樹に向かって突きこんできた!!
ギャッッ・・・・・バァン・・・・!!!!
「んな・・・?」
「そっちが回転してんなら話は簡単だ。そっち以上の回転を以って、一気に突き込むだけだ」
「奴」の呟き。
割れるバリア。
熱した鉄棒を突っ込まれたかのような感触。
激痛の信号が、理樹の腹から脳へと届く。
「お・・・グォ・・・がぁぁァァアあああああああ!!!?」
「お前の為の固有結界だ。すぐに回復するだろう?」
「グェ・・・あ・・・・」
そう言って、理樹の腹に突き刺した剣をそのまま地面に突き刺し、標本のように縫いとめる。
あまりの激痛に、理樹が呻いて地面をひっかく。
これでは再生しようにも、剣が邪魔で立ち上がれない。
「何すんだテメェ!!」
「理樹を離せ!!」
と、そこに真人と謙吾が突っ込み、「奴」を理樹のもとから離そうとする。
その二人から大きなバックステップで距離を取る「奴」。
理樹を剣から解放し、肩を担ぐリトルバスターズのメンバー。
それ向かって、「奴」が頭上に巨大な黒球を生みだしていた。
「吹っ飛びなぁ!!」
「まずい!!」
「下がれ!!」
ゴギュッッッ、ギャッゴォォォオオオオオ!!!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ