第三章 X《クロス》
襲来
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D”の力をあいつに流し込んでたろ?が、あいつの体をすり抜けて行ってしまった・・・・そうだろ?」
「ええ・・・・」
「だけどな、俺の方はどうだ?こっちにその力が流れてしまっていたら?」
「・・・・まさか・・・」
「そのまさか♪・・・さぁっ!!」
ボウッ!!と「奴」の身体からオーラが吹き出し、凄まじい風が巻き起こる。
そして、その気の中には知った気配もあった。
「これは・・・“LOND”の力!?」
「そ、助かったぜ?おかげで予定より早く戻ってこれた」
「奴」が復活の種明かしをしているが、理解しているのはアリスだけだろう。
「奴」と蒔風のつながりなど、知っている人間は少ないのだから。
「アリス!!」
「一体これは・・・・!?」
と、そこに一刀や数名のメンバーが駆け寄ってきた。
そして、目の前の男に気付き驚愕する。
「「奴」・・・だと!?」
「お前・・・あいつに消されたんじゃ!?」
各々リアクションを取るメンバーだが、いまさらめんどくさいというようにひらひらと手を振る「奴」は、さてさっそくと言わんばかりに魔導八天を抜き放って首をゴキリと鳴らした。
「いまさら説明はいらないよなぁ?お前らは知ってんだろ?」
「ッッッ!!!」
「オレの目的、知ってんだろ?前置きは・・・・」
ダウッッ!!
「いらねぇだろォッッ!?」
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漆黒の波動砲が薙がれ、地面を軒並み吹き飛ばしていく。
その土煙を掻き払いながら、北郷一刀が開翼して「奴」へと切り掛かって行った。
「俺たちを殺って・・・・世界を食らう気か!!(ガァン!!)」
「(ギチッ・・・)それ以外に何がある?オレは最初から最後まで・・・・そのスタンスを崩したことはねぇよ!!!(ドゴッ)」
一刀と剣を鍔競り合う「奴」が、一刀の腹にケンカキックを入れて後退させた。
そしてその顎を狙って回転、剣を横に薙いでさらに斬りかかっていく。
「くっ・・・だがこっちにはみんなの力がある!!」
そこで一刀が一気にバックステップして距離を取り、その背後に大量の剣を出現させて一つに結合、無理やり巨大剣を作り上げて「奴」へと振り下ろした。
それに対し「奴」は、魔導八天をばらして背中に回し、まるで羽のように装着した。
そしてその巨大剣に向かって飛び出し、くるくるとその旋回をしなが
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