第三章 X《クロス》
決着
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がそれを消した。
高度なツッコミとボケである。
ちなみに両者とも見ていない。シュールだ。
「でも・・・戦い、手に入れたかいはある・・・そう思える光景だよな」
「ああ・・・・この小さな窓から見える光景の為に、俺たちはいつでも命がけで戦ってきたんだ」
太陽は頂点に差し掛かってから少し傾いたところにある。
その日光は明るくともやわらかなもので、彼女らをやさしく照らしていた。
・・・・彼らは気づいていない
今見えるこの光景がどれだけ得難いものだったかということを、彼らは知らない。
「彼」が「この世界」に勝ったのは、二度の敗北の後、三度目の戦いでであった。
しかし、彼らは一度で救いきったのだ。
救えるものを、根こそぎ救う
彼らはまさに、彼以上のことをやってのけていたのだった。
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『・・・・乗り越えてきた・・・だと・・・・?笑わせる・・・・その障害を、誰が与えてきたと思っている・・・・』
この世界の、物質に存在を頼らない空間。
そこは広い広い空間で、上下前後左右すべてが真っ白だが、足元数メートル下には蒼緑の光が流れている。
立っているのか、浮いているのかもわからないその場所で、セフィロスは静かな怒りを覚えていた。
『お前が強くなれたのは私がいたからだ・・・・それをさも自分の力であるかのように言っている貴様は滑稽だ・・・・』
まるで負け惜しみ。
しかし、彼自身にしてみれば、それは重大なことなのだろう。
足元の光―――ライフストリームを見て、セフィロスの体が少し引かれる。
『・・・私は呑まれん』
しかし、その引力を引き千切るかのようにコートを翻し、その真逆へとセフィロスが歩いていく。
『個を失い、世界の循環器の一部になど私はならない。私には、母の願いを全うする必要がある』
星を我が手に
そして、新たなる土地へ
この星がどうなろうとも、必ずこの世界は私のものに
それは思考だったのだろうが、この空間においては声と変わらない。
次はどうした手でいってやろうか。
そういえば、前に復活した時に利用した「あいつ」は記憶を・・・・
そこまでセフィロスが思考した瞬間
ザッ、ギィ!!
その目の前に、二本の何かが落ちてきてその行く先を遮った。
それは、大きなバスタ
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