第三章 X《クロス》
銀白
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
空が曇っていく。
日がこれから上りきるという時間に、空を分厚い雲が覆っていく。
この場にいるメンバーの大半は彼を知らない。
知ってる者も、あの最終決戦で「奴」の出したレプリカを見ただけだ。
これが、そうこれが
「良い絶望だ」
本物の、災厄の戦士
「何故あんたが・・・・・」
「忘れたのか?クラウド。私も、翼人と言われる存在だったことを」
セフィロス復活。
しかし、彼は体を失ったはずだ。
今までも何度か復活しているが、今回はなぜ・・・・
「この場にはよい絶望が蔓延している・・・・」
セフィロス
漆黒の翼をもった、かつての翼人。
その翼がつかさどる想いは「絶望」
その力が、この場に彼をこうして復活させたのだ。
「そして、これだ」
そういって、セフィロスが「開翼」した。
「なんだと・・・・!?」
クラウドが驚愕する。
彼はもともと片翼だ。
それを一度クラウドから奪って完全なる翼人になり、そしてクラウドはその両翼ともを奪って漆黒の翼人として覚醒した。
色が同じでも、ひとによって司る感情は異なるので彼が「絶望」でクラウドが「勇気」なのはなんらおかしなことではない。
クラウドが驚愕したのは、彼の開いた翼の色。
それは
「美しいとは思わないか?これが・・・・」
キラキラと光を放つ、白と銀の折り合った
「私の翼だ」
彼らがよく知る、銀白の翼だった。
「バカな!!!」
「そんな・・・ことって!?」
理樹が拳を握り、なのはが崩れ落ちる。
まさか、この翼が再び敵に回ることになるなんて・・・・誰が予想していただろうか?
「人々が希望を胸に抱く時は、いつだ?」
セフィロスが語る。
これこそ自分にふさわしいと、翼を見せびらかすように開きながら。
「それは、絶望に立たされた瞬間。わかるか?この翼は、私にも共鳴することができる・・・・」
とはいえ、扱う感情はやはり絶望でしかない。
セフィロスは消滅し、形骸化した「彼」の翼を、こういった形で奪ったのだ。
「絶望したか?」
「・・・貴様・・・・!!!」
「あの時果たせなかった約束を果たそう・・・・」
フッ・・・・ザッッ!!
「!?」
「ッッ!!!」
セフィロスが小さくそういうと
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ