第三章 X《クロス》
銀白
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く振り上げて叩きつけ、セフィロスがそれを軽く体を逸らして回避、踏み台にして今度はこちらがクラウドの上から斬りかかって行った。
それをクラウドは手を放し、後ろから飛んできた理樹のさらなる剣を見ずにつかんでそのセフィロスの剣を受け止めた。
「クラウドさん!!」
と、そこにクラウドの剣を拾ってきたエリオがそれを投げ、もう片方の手に合体剣が戻ってきた。
理樹の剣を放し、即座に両手でそれを構えるクラウド。
しかしそうしている間に、またセフィロスはクラウドよりもエリオに狙いを定めていた。
「クッ!!!」
それを見、エリオが迫るセフィロスの剣をストラーダで受けようとするが、ゾン!!という音と共に受け止めたはずのストラーダが真っ二つに切り裂かれてその胸から血が吹きでる。
その状況にアギト、ファイズが最強フォームに姿を変えて助太刀し、その間に龍騎がドラクランザーでエリオを回収し瞬風に運んで行った。
「やめろ!!」
その背にクラウドが叫び、セフィロスに向かって突っ込んでいった。
それにセフィロス派が応戦して答える。
「「大切じゃないものなんてない」・・・か。ならばお前は、すべてを守りきることができるのか?クラウド」
「なに?」
「これも」
斬ッ
「グオッ!?」
「これも」
ザシッ
「オゥあっ!!」
「すべてお前にとっては大切な「仲間」なのだろう?守ってやれもしないくせに、よくも大きなことを言ったものだ」
「ッッ!!」
傷つく仲間
護れない自分
大切じゃないものなんてない
そうだ。確かにそうだ。
その思いにいまだ変わりはない。
しかし・・・・
今の自分に、それを守ることは出来ていない。
また失うのか。
また、何もできずに?
「そんなことはない・・・・!!」
ギィン!!
クラウドが漆黒の翼を大きく広げる。
そこにチロチロと赤い光の粒子が集まっていく。
しかし、クラウドはすでに一回感情の集束を行っている。
今からそれを行っても、集まるものはなく、ただ力を消費するだけだ。
いうなれば、何も落ちていないのに掃除機を回しているようなもの。エネルギーを消費するだけだ。
だが、それでも彼は止まらない。
「見ろ・・・あんたはやっぱり何もわかっていない」
翼を開き、クラウドが腕をかざしてみんなを表す。
セフィロスの視線が、周囲に向いた。
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