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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第80話 愛想
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に居た天道に何か水滴のようなモノが頬に落ちてきた。
「良かった......すまなかった......辛かったな......居場所がないって本当に......すまない」

六道に覆い被さりながら木山はあの時の後悔と謝罪を述べて大粒の涙を流していた。
「ッ!......」
木山は六人の無事を確認すると片膝を付いて自重を支えられないかのように崩れ落ちていくが立ち上がった天道が優しく受け止める。
あんなに大きく感じた先生が今では小さく感じる。

何の力も才能もないのに
私達を助ける為に奔走してくれた
やはり......

「あなたが先生で良かった。木山先生に出逢えて良かった」
気を張っていた精神の緊張が解け、気を失ってしまった木山の身体から神羅天征で正確に傷口に沿って取り出すと地獄道の癒しの焔が包んで損傷を燃やし尽くし、綺麗に傷口を塞いだ。

「大丈夫ですよ先生......ゆっくり休んでください」
目の下の隈は先生がこの学園都市と闘い続けた証だ。
私達の為に......

全員の輪廻眼が光だして餓鬼道は鎧の兜の緒を締め、地獄道は大きなジッパーを上に上げる。
畜生道は指をポキポキと鳴らして、人間道はフードを被った。
修羅道はギシギシとモーター音を鳴らす。
そして天道は赤いカチューシャを被り、爆心地を睨み付けた。

「地獄道と人間道は木山先生をお願いします」
「はい!」
「残りはゼツを叩きに行きます」
「上等だぁ!先生をコケにした罪はデケェぞ!」

校舎の派手に空いた隙間から六人の影が二つにバラけながら高速で学園都市の街並みを潜り抜け移動を始めていく。

反撃開始!
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