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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第80話 愛想
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に突入。
ここに落下して来ることになるだろう
隆盛を誇った恐竜を滅ぼしたのと同じように人間を滅ぼす。
夥しい犠牲で成り立つこの都市を破壊して終焉に向かわせよう。

ララ......
もうすぐ私の夢が叶うわよ

ブーーーー!

「!?」
警告音が鳴り出して画面一杯に『WARNING!』というウィンドウが次々と展開されて中心に『アクセス失敗』と表示された。
「!?な、何が......パスコードは間違っていないはずよっ」
デタラメにキーボードを動かしていくがめぼしい反応はせずにブザー音が鳴り続けていく。

盗んだカードキーでロックが解除出来ないかと伸ばした金属の触手で動かしていくが......
『協力ご苦労......少しだけ身体を借りさせて貰う』
手に持っていたタブレットから手を離そうともがくが逆に握る力が強くなり離れない。
「くっ......ああああああ......ああ......あ」
ブザー音が止んで、機械の合成音声の言葉がスピーカーから流れると強力な笛の音と画面に幾何学模様が描かれて、タブレットで地図を観ていた画面も連動していき同じ映像と音が流れて少女の瞳に陰が落ちた。

パキンッ!
タブレットが落ちて画面が割れ、警策はゴキゴキと首を鳴らして、黒いツインテールを?き上げるような仕草を見せると鋭い目付きで歩き出す。
窓から見える景色を確認すると少女はほくそ笑むように黒い雷が集中する地点を見上げた。

「大方予想通りになったようだ......さて始めるか」
窓ガラスが幼さが残る少女から溢れ出すチャクラに耐えきれずに静かに亀裂が入った。

殺気の正体は愛想良くして取り入っていた少女とはかけ離れた修羅の道を突き進んで来た天才傀儡造形師と呼ばれた『赤砂のサソリ』と同じであった。

******

幻想月読と呼ばれるレベルアッパーを改良した代物を使い、反則スレスレのやり方でパワーアップした白ゼツにより爆発に巻き込まれた木山とその教え子の六道。
窓は割れ、床と壁は吹き飛ばされた事により舞い上がった木片やコンクリート片が視界を覆っていた。

何が起きたの......?
爆発音がして、目の前が真っ白になった瞬間に衝撃が......

天道は隣にいる畜生道、修羅道を見て心配の幅を狭めていく。
「痛ったー!」
「信じられない事をしやが.....!?」

段々と視界がクリアになるに従って教室の端っこに六人を抱えるように木山が覆い被さり、爆発によるダメージを一身に背負っていた。
「嘘よね......先生」

木山の背中には爆発による衝撃で飛んで来た窓枠の十字架のような木片が斜めから突き刺さり、かなりの出血が見られる。
「だ、大丈......夫かい?」
「先生......」
ポタポタと中心
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