第三章 X《クロス》
裏目
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が復活した時の切札にとっておいたそれを、そのままそっくり、更には彼女のエネルギーまで上乗せされて、放たれたのだ。
放つのにも右腕一本代償にしたというのに、受け止めるすべなどあるはずがない・・・・・・!!!
「オオオオオオオオオオオオオ!!」
だから、躱す。
ブロッサムアンデットは全力で動き、その砲撃から回避しようと全身の筋肉をフル稼働させた。
しかし
パァンパァンパァンパァンパァン!!!!
砲撃の横脇から衝撃波の薄い膜による先導で、その向きが修正される。
回避したブロッサムアンデットに向かってそれは確実に突き刺さり・・・・・
「ひ・・・・いアアアアアアアああああああああああアアアアアアア!!!!」
彼の視界を白く染め上げ、さらにその全身を包み込んで吹き飛ばした。
バキリとベルトが砕け、砲撃が撃ちきられた跡にはなんだかよくわからない塊が転がっているだけだった。
それに観鈴が近寄って、カードをえい、という声を出しながらトスリと刺すとその塊はカードに吸収され、さらに絵柄も消滅した。
「ふう・・・・やった、観鈴ちんいぇい!!」
周囲はプスプスと煙を上げているが、その中で観鈴がだれにするわけでもなくピースをして勝利を謳った。
残りは、あと二体。
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「ホントに行くつもりなの?」
「今ならいけますし、この「旅の鏡」なら一発、ですよね?」
「そうだけど・・・・この人もついていくなんて・・・」
「彼は石版の解析にはどうしても必要な人物です」
「それに僕もついている。大丈夫さ」
瞬風
そこの一室で、新たに来たフォワードとイマジンにコックローチアンデットを任せて海東を運んできた翔太郎とフィリップは、長岡達がこれから何かをしようとしているのを見て、話を聞いた。
なんでも石版のもとに行き、大本から断ってしまおう、というつもりらしい。
その為に石版を解析する役目を受けてスカリエッティも同行するそうだ。
そして後は誰かが回復し次第、同行を頼むつもりだった、という話である。
それを聞いてフィリップは自分が行くと手を挙げた。
確かにコックローチアンデットとの戦闘で疲労はしているものの、エクストリームになったのは途中からだったので比較的ダメージは低く済んだのだ。
だから自分が変身して、ファングジョーカーならついていける、ということだ。
それを断る理由など何もない
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