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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
流星
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デットに向かって振り下ろされ、一刀が一気に剣山の最下まで振り抜いていった。


流星剣

それは仲間の力を借りて戦う一刀が持つ、たった一つの自分自身の剣。
流星とともに異世界にやってきた彼だからこそ放てる一刀(いっとう)

その一撃は、流星のそれに匹敵する。





その一撃をくらい、エレクトリックエェルアンデットの体が真っ二つに裂け、身体を支えていた剣山も砕けて消滅していき、穴だらけだった体がぼろぼろと崩れていく。


「クソックソックソッ!!テメェ、地獄に・・・・」

「悪いな」



ドォオオオオオオンッ!!!!




「俺はヒーローだからよ。死んでも行くのは天国なんだ」



そう言って、一刀がカードをエレクトリックエェルアンデットの肉片の一つに投げつけ、吸収消滅させる。


「さて・・・他のとこにもいかなくちゃ・・・とと」


と、天井に穴のあいた洞窟内で一刀がカードを手にして上を向き、直後にトサリと座り込んでしまった。

どうやらダメージが一気にきたようで、今すぐ動くのは無理そうだ。



「・・・しょーがない・・・少し休んでいきますか、ね」



そう言って一刀が空を見上げて座り込む。



しかし








《大したものではないな、アンデット。だが・・・私の目的は果たしてくれそうだな》



それらの戦場をどこからか見ているのか、彼らの戦いをそうつぶやく怪しい存在がいた。




この事件には、もうひとつだけ裏がある。





to be continued


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