第三章 X《クロス》
流星
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あああアアアアアアア!!!!」
「まだだ!!!」
エレクトリックエェルアンデットの身体を削り、走り抜けて後ろに回った一刀がさらに攻撃を加えようと剣を捨て、エレクトリックエェルアンデットの足元から二本だけ剣を出現させた。
それは見事にエレクトリックエェルアンデットの足を下から貫き、地面に縫い付け動きを止める。
だが、そこで終わりはしない。
その二本を皮切りに、次々と剣が大地から飛び出し、エレクトリックエェルアンデットをその中にのみ込んでいった。
そしてその部分が下から出現してきた剣で押し上げられ、巨大な剣山の山頂部分へと上昇していく。
その大きさは洞窟を崩し、大地を貫き、地上にまで飛び出していったほど。
我々はこれを知っている。
一度だけ見たことがある。
一年前のあのとき、一刀が「彼」に向かっていった際に放った技である。
「ご・・・お・・・」
「飛翔抜剣!!」
「ガァッ!?」
その山頂にいるエレクトリックエェルアンデットに、一刀が剣山の中を突き進んで上昇、抜剣と共に斬り裂いた。
エレクトリックエェルアンデットの目が見開かれ、そこに映る翼人のシルエット。
それは空に出ていた新月と重なって、舞い降りる天使のように見えた。
「貴様がいくら効かないといっても・・・・ダメージは確実にあるはずだ・・・」
「・・・・・・」
「一体どこにそんな力が!!何が貴様の体を動かす!?」
エレクトリックエェルアンデットが叫ぶ。
確かに一刀はこれまでも攻撃を食らいすぎている。
いくら大丈夫だといってもそれは心の持ちようだ。
ダメージは確実に体を侵食しているし、実際に真上にいる一刀からはポタポタと血が垂れてきている。
しかし、こいつはそもそも勘違いをしていた。
翼人とは、心の持ちようで戦える存在だということを。
「打ち得ぬ瞬間にこそ・・・・だからこそ、だ!」
「ぐ・・・ぬぅ・・・・この重圧・・・・!!!ガァッ!?」
「空を駆けるは流星が如く」
そして、剣山すべてがギュアッ、とエレクトリックエェルアンデットを締め上げ、その全身を剣で貫く。
上空の一刀が、剣を肩にまで振り上げてエレクトリックエェルアンデットに向かって直下してくる。
「流星剣!!」
「オおオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
シュッ・・・ピィン・・・・・・
「・・・・・・願い星・・・・」
「お・・・ガァアアアアアアアアアアアアア!!!!」
剣が光の尾を引いて、エレクトリックエェルアン
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