第三章 X《クロス》
海中
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んできて、円柱のように形を変えてクロコダイルアンデットをその中に閉じ込める。
「だから・・・・結構きついよ?覚悟してね?」
そして、その底の部分にプロペラのような刃が出来上がって・・・・・
「おい・・・貴様まさか!!!!」
「スイッチオン」
ギャオォオ!!!
回りだした。
その回転はすぐさま円柱の中に渦を作りだし、クロコダイルアンデットを引き込んでいく。
何とかして逃げようとするクロコダイルアンデットだが、周囲を覆う円柱の壁までもが回転を始めてしまったために、攻撃しても弾かれてしまう。
「君の攻撃は一点にぶち込まれると大変なことになるけど、こうしちゃえば大丈夫だよね」
その円柱はだんだんと縮小してさらに逃げ場をなくしていく。
もうこれが何かわかるだろう。
そう、ミキサーである。
何とも恐ろしいものを作ったものだ。
ミキサーの天井部分をドンドンと叩くクロコダイルアンデットを、しゃがみこんでみる理樹。
「無駄だよ。僕は世界最硬。そんなんじゃ弾かれるだけだよ?」
「お、まて・・・・流石にこれは・・・いくら不死でもひど・・・・・!!」
「フルパワー」
「オオオオオオオオおおお!!!おっ・・・ガっ・・・・あ、ああ゛・・・・ア゛ぁぁあ!!・・・・・・」
そして、彼の体が巻き込まれる。
瞬時にして海水がメロンソーダのような色合いになり、アンデットがその場にいた唯一の証になってしまった。
それを見て、理樹がすっきりしたと言わんばかりの溜息をつき、バリアに小さな穴をあけてカードをちょん、と浸した。
するとその緑色の液体がずるずるとカードに吸い込まれ、一滴残らず吸収され、カードにはクロコダイルアンデットの絵が映り、直後に消滅する。
「ふう・・・すっきりはしたけど・・・・」
そういって理樹が海岸線の先を見る。
「遠くまで来ちゃったなぁ・・・・一発ですごく遠くまで行くんだもんな、こいつ」
クロコダイルアンデットの突進の距離と、逃亡しようとした際の移動によって陸からかなり離れてしまった。
理樹がその背に薄緑の翼を開翼し、飛び立つ。
ほかの仲間は無事だろうか。
そう思いながら、理樹は陸地へと戻って行った。
to be continued
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