第三章 X《クロス》
海中
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それに向かってスバルやエリオ、キンタロスらも駆け出し、迎え撃とうと応戦していく。
そこでモモタロスが振り返り、よっしゃ行くぜと声をかけた。
「おぉ〜〜〜し、やっとオレの出番かぁ〜〜。良太郎!!行くぞ!!」
クルッ!
「・・・・・・あれ?」
自分をさす親指。
ビシリと決まった振り返り。
しかしそこに良太郎はいない。
今ごろ気づいたのか。
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ゴォン・・・・・・!!!
「が・・・え?」
「ん?なに?」
海上
理樹に迫っていたクロコダイルアンデットは、海面から飛び出すことなく何かにぶつかっていた。
理樹はその何かの上に立っており、足元から来たその振動に特に何の感情もなく純粋に「何してるの?」と首をかしげていた。
「貴様・・・・これは・・・・」
「ああ、バリアだよ?海の上に飛んでるのも疲れるからね。これは出しておけばそれだけでいいし」
理樹が乗っているのは海面に出したバリアだ。
クロコダイルアンデットはそれに衝突して鼻をつぶしたのだ。
このままでは息も切れそうだ。
クロコダイルアンデットはとりあえずそのバリアの範囲から逃れて海面から頭を出そうとするのだが・・・・
(ど、どこまで続いておるのだ・・・・・・こいつ・・・海全面にバリアを張りおったんじゃないだろうな!?)
そう、そこからいくら見渡し、移動しようともそのバリアの終わりが見えない。
それに対し、本当に何でもないかのように理樹が言う。
「足場って広い方がいいよね?だからおっきくしてみました」
「くっ!」
クロコダイルアンデットはそれでもあきらめず、牙を立てて回転、バリアを粉砕しようとするが・・・・・
ギャリィッ!!
「ッッ!?」
バリアが猛烈な勢いで回転し、牙と接触した瞬間にクロコダイルアンデットを体ごと弾き飛ばした。
理樹のバリアはそこに壁となって現れるだけではない。
自由に動かすことが可能なのだ。
思えばこれほど応用力のある能力もあるまい。
そしてこれは、さらにエグい物へと変貌する。
「いやぁ、僕ってなかなか怒らないキャラなんだけどさ」
ググッ・・・・
「今回ばかりはキレてるんだ」
海面に張られたその円形のバリアの端が海中に回り込
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