第三章 X《クロス》
戦闘
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観鈴。
「見事な誘導だ!!しかしだな、そのような精密なコントロール、いつまでも続くものか!!」
「・・・・・・」
砲撃を撃ち、観鈴からも打ち出されてきた衝撃波の砲撃を回避、薙ぎ払っていくブロッサムアンデットが指摘する。
このような精密作業をしなからの攻撃。
それは確かに観鈴の体力と神経を確実に削っている。
それに気づかれ、観鈴の頬を小さな汗が垂れた。
「体力では流石に私の方が上とみた。このまま体力切れを待ち、勝負を決めさせてもらうぞ!!」
「ッ・・・・やってみるといいよ・・・・その前に終わらせるから!!」
激しい砲撃による猛攻と、それに見合った高度な防衛、反撃。
純白と桜色の嵐が吹き荒れる。
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洞窟内
漆黒に包まれた天然のトンネルを、北郷一刀はエレクトリックエェルアンデットの首を押さえつけて疾空していた。
時折ガン、ゴン、と壁にぶつかるが、前に飛んでいるためにそのダメージはすべてエレクトリックエェルアンデットが受けてくれている。
当然曲がり角などはあるがそこは翼人、空気の流れで洞窟のある程度の輪郭は掴んでいるために壁に衝突、ということはしない。
「こ・・・いつ・・・・放さんかッ!!!(バチィッ!!)」
「おぅわっ!!」
その漆黒の闇が詰め込まれた洞窟の中で、一瞬だけスパークが上がって二人の姿が見えた。
どうやらエレクトリックエェルアンデットが電撃を放って一刀から離れようとしたらしい。
いま二人はかなりの速度で飛んでおり、エレクトリックエェルアンデットにとってはきつい状態であった。
正直呼吸もそれなりに苦しく、十分な電量は生み出せない。
しかし、それでも何とか脱出するだけの電力は出したし、それを見舞ってやった。
これでこの状況からは脱せられる。エレクトリックエェルアンデットはそう思っていた。
だが、その一刀の右手は一切の力を緩めることなく、エレクトリックエェルアンデットの首元を掴んでいた。
(・・・・!?こいつ・・・手を離さない!?否、そもそも電気が通って・・・・)
「残念な。今この右手に電気は通らないぜ」
「な・・・・ッ!?」
「とりあえず、あいつの代わりに・・・一発!!」
ガゴォッッッ!!!!
エレクトリックエェルアンデットの気持ちを察したかのように一刀がそう呟いた直後、壁に激突してエレクトリックエェルアンデットの体が岩盤に
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