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世界をめぐる、銀白の翼
第三章 X《クロス》
覚悟
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凛、桜もである。

キャスターは家庭がどうのこうのと結局来なかったし、そのキャスターの許可なしにはアサシンはあの場から動けない。

ギルガメッシュに至っては居場所すら知れなかった。




そして・・・・


「ハクオロさん、あなたには来てもらいたい」

「わかった」

「じゃあ俺たちもついて・・・」

「いや、オボロたちはだめだ」

「・・・・なに?」



ハクオロが呼ばれ、それに対してオボロも意気込んでいたが、ハクオロがダメだ、と来ることを許可しなかった。


曰く、|国(トゥスクル)の方があまりにも危険だからというのだ。

一国の主が飛び出すということは、それだけでも大変なこと。
今こうしてここに居揃っているのも、実は大変なことなのだ。

それなのに全員が戦闘に参加しては、どうしようもない。
国を回すということは、そんなに甘くない。

「今回私が赴くのはわがままだ。この状況で、さらにお前たちまで國から離すわけにはいかない」

「ハクオロさん一人抜いた以上、そっちから抜く余裕はないはずです。宮殿の修繕もまだ終わっていないでしょう?」

「う・・・ぐ・・・だがな・・・」


オボロも頭では分かっている。しかしそうはいってもすんなりとは呑み込めないのだ。

みすみすと仲間が奪われ、そしてそれに奪還にも向かえないのはあまりにも悔しすぎる。


だが


「オボロ」

「・・・・兄者」


反論しようとするオボロを、ハクオロが制した。
その言葉には、絶対の信頼がある。


「私の留守を、お前に任せたい。アルルゥと共に、帰ってくるからな」

「・・・・兄者が言うなら仕方ねぇ・・・今回は引いてやるからな!」

「ツンデレ乙。じゃあつぎは・・・」

「おい!!今なんか聞き捨てならねェ言葉が・・・・・!!」



そういうオボロを華麗にスルーし、一刀がエルルゥにも声をかける。
今回の戦いはおそらく大きなものになる。どうしても医療班が必要なのだ。


その言葉に、手を握ってきてまで感謝するエルルゥ。



次には・・・・


「上条。お前にも来てらいたい」

「俺でいいのかよ?」

「そ。相手のアンデットにもし、永続する能力を持った奴・・毒とかな?そういう「奴」の攻撃を食らった人のを助ける側に向かってもらいたい。要は医療班だ。戦闘員じゃない。」

「わかった」

「絶対に外とか出んなよ?お前はあくまでサポートなんだからな!?」

「わかった。殴ればいいんだろ?」

「こいつだめだ。わかってねぇ」




そんな上条を何とか言いなだめ、納得させる一刀。

かなり疲れた顔をしてい
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