第三章 X《クロス》
翌日
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が付き添っており、もう大丈夫だとシャマルが容体を見たうえで判断していたのだ。
部屋の隅にはザフィーラも伏せている。
「さすがね。治しているうちから細胞が再生していっていたもの。毛並だってもう全部生えそろってるし・・・・・」
「怪人・・・・と言ってはなんだが、そう言った姿にもならないところを見ると、力がないゆえにバトルファイトから降ろされた種族なのだろう」
「それなのに上級に向かって行けるなんてすごい子ね」
「守護する者として敬意に値するな」
「クゥーン・・・ワン!!」
「あら、お礼言ってるのかしら?」
「・・・・俺に犬の言葉は解らん」
ザフィーラの言葉に反応したのか、凩が元気よく、とはいかずとも返事をするように吠えた。
ザフィーラはオオカミなのでわからないことはないと思うのだが・・・・
本人がわからないのならわからないのだろう。
「それにしても、結局長岡さんの役目って何なのかしら」
と、そこでシャマルが気になっていたことを話題にした。
本当に、長岡の役目とは何だったのだろうか?
「・・・・わかりません。伝承も口伝のみでしたし、書物があったと言っても祖母の作った絵本くらいですし」
「邪神を抑え込む・・・つまりは復活した際の生贄としての役割だったのだろう?」
「ええ・・・しかしそれはあくまでもできるというだけで、本来の役割とは違うと、あのアンデットは言ってたわ」
「本来の役割ねぇ・・・・・」
「それに、どうして復活に関して私じゃなくてもよくなったのかも気になります」
「じゃあ・・・・」
「私もついていきますよ、最後まで。それが私の依頼だったもの」
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「おーい、どうだい調子は」
「あと三日、といったところかな。いやはや全員が年頃とあっては調節も大変だ」
「ウナギのおっさんも大変だな。ここにつきっきりだろ?」
「俺が離れては美琴嬢に対抗できんだろうが」
どこかの洞窟
近くに海があり、陸と海との境界線は海岸でではなく、断崖絶壁の崖で分けられていた。
崖の上は森が広がっているが、この洞窟があるのは崖の方だ。
そこに開いた穴の中に石版が立たされており、その前に少女たちはクリスタルのようなものの中で眠らされている。
少女たちは円形に並べられており、その一つ内側にホログラムのような光の輪が浮かび上がっていた。
それはそれぞれの前で窪んでいたり突き出していたりで、きれいな丸にはなっていない
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