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百度のバカンス
第二章

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 私達は島に着くとだ、すぐにだった。
 私はその暑さにだ、こう言った。
「聞いていたにしても」
「肌で感じるとだね」
「凄い暑さね」
「殆ど赤道直下だからね」
「そうね、本当にね」
 立っているだけでも汗が出る、日差しもかなりのものだ。
「凄い暑さよ」
「うん、けれどね」
「暑い場所に来たくてだったから」
「これでいいね」
「ええ、それじゃあ」
「バカンス楽しもうね」
「そうしましょう」 
 空港でこう二人で話してだ、そしてだった。
 私達はホテルの部屋に向かった、ホテルの部屋はクーラーが効いていて涼しかった。けれどそのクーラーの効いた部屋はすぐに出て。
 私達はビーチに出た、勿論二人共水着に着替えて。私はこの時の為に買った白ビキニを着ていたけれど。
「水着になってもね」
「暑いね」
「ええ、かなりね」
「日差しをそのまま浴びるし」
「これはクリームを塗らないと」
 日焼け止めのそれをだ。
「すぐに日焼けで大変なことになるわ」
「そうだね、僕もね」
「クリーム持って来てよかったわ」 
 日焼けのことを考えてだ、それは何よりだった。
「じゃあ塗って」
「そしてだね」
「泳ぐなり景色を楽しむなり」
「どっちにしてもだね」
「折角来たから」
 このとんでもなく暑い場所にだ。
「楽しむわ」
「そうしようね」
 私達は二人で話してだ、そしてだった。
 一緒にビーチで遊んで、それこそ夕陽が海に落ちようとするまで。けれど夕方になってもそれでもだった。
「まだ暑いわね」
「本当にずっと暑い場所だね」
「夕方でも」
 もう日は完全に落ちようとしているのにだ。
「落ちようとしているよ」
「そうだね」
「ええ、けれどね」
「夜もだね」
「暑くてもね」
 とんでもないこの暑さでもだ。
「遊びましょう」
「夜はどうするのかな」
「夜は飲みましょう」
 私は夜は最初から決めていた、彼と二人でとだ。
「そうしましょう」
「カクテルを飲むんだね」
「何かこうした場所だと」
 とんでもないまでに暑いこのニューカレドニアにいるとだ。
「カクテルよね」
「甘くて冷えた」
「そう、それよ」
 まさにとだ、私は彼に答えた。
「それしかないわ」
「バカンスだしね」
「ええ、飲むカクテルはまだ決めていないけれど」
「カクテルを飲む」
「そうしましょう」
 彼と話してだ、シャワーを浴びて水着から普段着に戻ってホテルに戻って二人で夕食を食べてから街に出た。 
 そしてお店の外でカクテルを飲んだ、夜でも暑い島だけれど。
 それだけに冷たくて甘いカクテルが美味しかった、氷みたいに冷えたそれが絶品だった。そのカクテルを一杯飲んで。
 私は同じ席の向かい側に座る彼に笑顔で言った。
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