実録!ブルネイ鎮守府24時・その1
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
よう……頭真っ白でどうしたらいいか解んないよもぉ。
「ヘイ、親潮!」
「ひゃっ!?」
いきなり大声で名前を呼ばれて変な声が出てしまいました……。声の主は金剛さん、この鎮守府で一番錬度が高い艦娘であり、提督の奥様でもあります。何か不手際でもあったでしょうか?ツカツカと近付いてきた金剛さんは、ぐいっと顔を寄せてきて
「だいぶ緊張してるネー?Don't worryデース!初めてやるのに失敗して怒るような娘はウチには居ないですから」
そうやってニッコリ笑って頭をポンポンされた。何だか恥ずかしいやら嬉しいやら、複雑な気分です。他の班長さん達も微笑ましい物を見るような眼差しでこっちを見ている。
「親潮さん、タブレットの使い方が解らなければ教えますから。焦らずに、落ち着いて」
「は、はいぃ……」
タブレットが使えないの、バレてました。
「えぇと……今日は新たな海域攻略の予定はありません。護衛任務は幾つか入っていますが、既に出発済みです」
その後は大淀さんに教わりながら、タブレットで今日の予定を確認していきます。
「警備班は午後から提督に会談の予定が入っていますので、確認をお願いします」
「ほいほーい」
気の抜けた返事は警備班長の川内さん。夜はあんなに怖いのに、朝が弱いのは本当なんですね……。
「装備開発班は、陸軍に頼まれていた装備の改修は終わってますか?」
「終わってるよ〜」
「では、お昼頃に本土から受け取りの貨物船が入港予定ですので搬出をお願いします」
「了解、了解」
開発班のトップは明石さんなのですが、今手が離せないとの事で代理の夕張さんが出席してます。その他経理や主計課等の予定も確認し終わって、どうにかミーティングは終わりました。
「では皆さん、今日も一日頑張って業務に励みましょう」
大淀さんの掛け声で、班長の皆さんが一斉に敬礼します。一糸乱れぬその動き、惚れ惚れする程かっこいいです。私もこうなれるように頑張らないと!
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ