ガンダムW
1681話
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俺を呼んでるからな」
『……補給はいいのか?』
「問題ない。それはこっちで十分に用意してる」
『そうか。なら、これ以上は何も言わん。……戦闘に参加してくれて助かった。また、機会があれば共に戦おう』
「ああ。お前達もMD相手に負けるような事はせず、しっかりと生き延びろよ」
そう告げ、ミロンガ改はテスラ・ドライブを全開にして戦場を去っていく。
……さて、エンデュミオンの鷹、ムウ・ラ・フラガの情報も色々と知られてきたようだし……そうなれば、当然トレーズ派だけではなく、財団派の方にもしっかりと情報は流れているだろう。
だとすれば、取りあえず目的は達成したな。
これで財団派が俺の……いや、ムウの存在を気にして少しでも戦闘を自粛するようになってくれれば、膠着状態を生み出す事が出来るんだが。
そんな風に考えつつ、スペースデブリの裏に回るとミロンガ改を収納してニーズヘッグを取り出し、システムXNを使用するのだった。
「あー! おい、アクセル。お前ここ何日か姿を見なかったけど、どこに行ってたんだよ!」
ピースミリオンに戻り、食堂の中に入るとそんな声が響き渡る。
声のした方に視線を向けると、そこには俺の予想した人物が立っていた。
「どこにって、ピースミリオンの中にいたぞ? 色々とやる事があって、ちょっと忙しかったけど」
「そうなのか? でも……うーん、まぁ、いいや」
デュオは俺の言葉に完全に納得した様子は見せなかったが、それでもそれ以上追及してくるような事はなかった。
……多分、後で色々と調べるつもりではいるんだろうけどな。
それはそれで構わない。
俺がピースミリオンから外に出ていないというのは、それこそちょっと調べれば分かるのだから。
影のゲートとか魔法とか、そういうのを知っていれば、話は別だが。
「それで、どうしたんだ? 俺を捜してたって事は、何か用件でもあったのか?」
「いや、別に何もないけどよ。通信にも出なかったし……」
「ああ、悪いな。ちょっと集中してたから」
「通信にも出ない程にか?」
「そうなる」
「……ま、それはそれでいいけどよ。ああ、別に特に何か用件があるって訳じゃねえよ。ただ、そうだな。強いて言えばアクセルに勝負を挑もうかと思ってな」
「俺に? MSか? 生身なら、綾子に勝てないようなら、俺にも到底勝てないぞ」
「MS戦だよ。……生身でお前に戦いを挑むような馬鹿な真似をする訳がないだろ。ましてや、綾子にはどうしたって勝てる気がしねえし」
ふて腐れた様子のデュオ。
……まぁ、綾子とデュオでは元々立っている位置そのものが違う。
生身の人間が半サーヴァントに勝つというのは、絶対に無理とは言わないが、かなりの難事なのは間違いないだろう
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