ガンダムW
1681話
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光景を作った俺が言うのも何だけど、こういうスペースデブリって宇宙を移動する際の邪魔になりそうだな。
このW世界ではバリアの類が一般的ではないし、それだけに宇宙を移動する際にボルトとかそういうのが猛スピードで向かってくれば致命的な一撃になりかねない。
シャドウミラーで標準的な装備となっているG・テリトリーやEフィールドなんかがあれば、多少スペースデブリがあっても問題はないんだろうが。
『ムウ、だったな。噂では聞いていたが、まさか本当にいたとは……』
「俺が活動を始めたのはつい最近だ。まだそこまで噂になってなくてもしょうがない。……お前達の損害は? 無事に拠点まで戻れるのか?」
『ああ、問題ない。それで……ムウ。君は俺達トレーズ派と同じ志を持っていると考えてもいいのか?』
「どうだろうな。ただ、単純にMDが嫌いだから、財団派が嫌いだから、戦いを好むから……そんな理由からかもしれないぞ?」
『ふっ、本当にそう思っている奴なら、ここでそのような事は言わないさ。……それで、どうだろう? もしよければ、俺達と一緒に行動して貰えないか?』
「いや、残念だがそれは断らせて貰おう。こういう時に幸いという言葉を使うのは間違ってるのかもしれないが、俺は1人で行動するのが性に合っている。それに……こう言ってはなんだが、お前達では俺の動きについてくる事は出来ない。それは、自分達でも分かってるだろ?」
『……ああ』
不満そう……いや、違うな。自分達の不甲斐なさを悔しく思っている様子のトレーズ派の男。
実際問題、機体性能もパイロットの技量も違いすぎる俺とトレーズ派が一緒に行動するのは、色々と制約が多くなってしまう。
最低限、トールギスやエピオンに乗ったゼクスくらいの能力があれば、話は別なんだが。
主戦力のトーラスが持つトーラスカノンなら、長距離からの援護射撃という手段もあるが……残念ながら技量の差を考えると、下手をすれば俺が移動しようとした方に向けてトーラスカノンを撃ってくるという可能性も否定出来ない。
「ま、そう気落ちするな。俺は好き勝手に動いてトレーズ派の援軍として活躍するよ。他のトレーズ派と連絡を取れたら、その辺を説明しておいてくれ。そうすれば、不幸な行き違いから、俺とトレーズ派が戦うような事にはならないですむし」
『勿論だ。今回の戦闘を見て、エンデュミオンの鷹という異名は伊達ではないと思い知ったからな。そんなムウと戦うような事は絶対に避けたい』
しみじみと呟くトレーズ派の男。
まぁ、向こうが苦戦していたMDに対して、圧倒的な実力で蹂躙したからな。
それを考えれば、余程の事がなければ俺と戦いたくないと思うのは当然だろう。
「そうか、分かってくれたようで何よりだ。なら、俺はそろそろ失礼させて貰うぜ。次の戦場が
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