暁 〜小説投稿サイト〜
風魔の小次郎 風魔血風録
91部分:第九話 夜叉の窮地その一
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
そろだな」
 劉鵬もそれを聞いて言う。
「あいつも戻れば風魔の戦力が完全に戻る」
「じゃあ後は攻めるだけですね」
 麗羅は冷静に情勢を見て述べた。
「皆で誠士館に」
「八将軍も残り二人だ」
 林彪が言う。
「後残っている二人が一番問題だがな」
「あいつ次第かもな」
 劉鵬はここで素振りを続けている小次郎を見て呟く。
「あいつと風林火山次第かな。夢魔を呼びたいところだがな」
「夢魔か」
 小龍は夢魔の名を聞いて複雑な顔になった。そのうえで言葉を出す。
「あいつがいれば違うんだがな」
「仕方がない。誰か残らないといけないからな」
 劉鵬もまた残念そうであった。
「この前の夜叉との戦いで十蔵や雷炎も傷を受けているしな。他の面々もな」
「その陽炎が出て来る」
 霧風はまた言う。
「敵討というわけだな」
「頼むぞ」
 劉鵬は静かにその霧風に告げた。
「ここはな」
「任せろ。仕事は果たす」
 そうしてまた言う霧風だった。
「この霧でな」
 最後にこの言葉を述べて出陣するのだった。また戦いがはじまろうとしていた。
 夜叉姫の前において。武蔵と壬生が夜叉姫に対して報告していた。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ