暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の軌跡〜
外伝〜運命が改変された主従の少女達の邂逅〜
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
――――話を戻しますがリウイ陛下達はアリシア女王陛下達に和解の件の依頼に加えて和解交渉並びに調印が始まるまでの期間はリベール王国でアルフィン殿下を保護して頂く事も提案し、リベール王国がその提案を受け入れた際はアルフィン殿下をリベール王国にお預けする予定となっております。」

「え……何故わたくしをリベール王国に保護して頂く提案をしてくださるのでしょうか?」

エリゼの説明を聞いたアルフィン皇女は戸惑いの表情で訊ねた。



「皇族や貴族に対する待遇で過ごしてもらっているとはいえ、アルフィン殿下は現在メンフィル帝国の”捕虜”です。その状況のままで殿下が和解条約に調印すれば、メンフィルが調印の日までにアルフィン殿下に危害を加えたり、脅迫等で調印させたと邪推するエレボニアを含めた勢力が現れる可能性が考えられるのでその可能性を防ぐ為です。」

「あ…………わかりましたわ。わたくしがリベールに保護して頂けるかどうかはいつ頃わかるのでしょうか?」

そしてエリゼの答えを聞いたアルフィン皇女は呆けた後静かな表情で頷いてエリゼに問いかけた。

「緊急訪問をするリウイ陛下達に対するリベールの対応や返事次第になる為、明言はできませんが………早ければ今夜中にリベール王国に殿下を移送する事も考えられます。」

「そうですか………多忙中の所わたくしの”今後”についてお伝えしてくれた事、心より感謝致しますわ。」

「恐縮です。それと殿下をリベールに移送するまでの間は私が殿下の臨時の侍女としてお世話をさせて頂く事になっておりますので、何かございましたら遠慮なく私に用事をお申し付け下さい。」

「エリゼさんがわたくしの…………でしたら早速で申し訳ないのですが、お願いしたい事があるのですがよろしいでしょうか……?」

エリゼが自分の臨時の侍女である事に目を丸くしたアルフィン皇女はエリゼを見つめてある事を頼もうとした。

「構いません。何なりと仰って下さい。」

「ありがとうございます。では遠慮なく………コホン。少しの間で構いませんので、わたくしとお話をして下さいませんか?テオおじさま達からおじさま達のご子息達――――エリゼさん達の話を聞いた時から、機会があればエリゼさん達ともお話をしたいと思っておりましたので………」

「………かしこまりました。若輩の身ではありますが、殿下のお話のお相手を務めさせていただきます。」

アルフィン皇女の早速の頼み事に一瞬目を丸くしたエリゼだったがすぐに静かな笑みを浮かべて会釈をした後アルフィン皇女の話し相手を始めた。



〜同時刻・カイエン公爵家専用艦〜



同じ頃貴族連合軍のトップである”主宰”のカイエン公爵は”帝国解放戦線”のリーダーであり、かつて”Z組”のクラスメイトで
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ