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風魔の小次郎 風魔血風録
89部分:第八話 聖剣伝説その十二
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「まさか御前」
「小次郎君」
 劉鵬だけでなく麗羅も呆れた顔になっていた。
「持っただけで言ってるんじゃ」
「全くこの馬鹿は」
 兜丸も参戦してきた。
「ちょっとは素振りでもして修行しろよ」
「修行!?」
「木刀は持ってるだけじゃ駄目だ」
 林彪は小次郎を咎めはしないが真顔であった。
「慣れないとな」
「そういえばそうだよな」
「御前、本当にちょっとは頭動かせ」
 劉鵬もかなり呆れながら忠告する。
「全然動かないのか!?錆びてるんじゃねえだろうな」
「何ィ!?俺が馬鹿だっていうのかよ」
「それはさっきから言ってるだろうが」
 劉鵬は呆れつつまた言う。
「わかったらさっさと素振りしろ、素振り」
「それもそうだな」
 素直に頷くとすぐに立ち上がった。そしてそのまま部屋を出る。
「ちょっとやって来る」
「外は雨じゃないのか?」
「いや、降ってねえぜ」
 障子を開けて小龍に答える。
「別にな」
「じゃあ好きなだけやれ」
「言われなくてもそうするさ」
 そう述べて素振りに出る。霧風はそれを見届けてから呟く。

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