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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第60話 テスト結果と小さな天才
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できなかった様子。


「ええっと…… すごいなー やっぱり2人とも。オレも見習わなくちゃ」
「でもな、勉強が全てじゃないからな つくね。まあ 教えていた身から言えば 赤点とらなくて良かったよ」

 カイトはつくねの結果に対しある程度好評する。何せ、数学に至ってはつくねは『英数字の呪文』とまで言っていたから、非常に心配だったのだ。因みにモカは。

「あ、あははっ そんなこと無いヨ!」

 と照れ笑いを浮かべていた。つくねに褒めてもらえるのは モカにとってとても嬉しい事の様だ。それだけでも、カイトよりも勝っている部分だと言えるのだが、当の本人は気付いてない。

 ただただ、モカともっと仲良くなりたい、と言う事を考えていた。

「(よし! もう勉強得意じゃないのばれてるから……うんっ。恥を忍んでも!) 今度モカさんも教えてよ! ほら、カイトも一緒で、3人で勉強しよ! もっともっと頑張れると思うんだ!」

 手を上げて提案するつくね。
 それを訊いて、思わずズッコケそうになるのはカイトだ。

「(っておい。何で3人? ここは 2人でって言うんが普通じゃないか?)」

 小声で肘を突きながらそう言う。

「(え、えと いやいや…… まずは ホラッ!3人でさ……? うぅ……い、いきなりの2人っきりはちょっと……)」

 つくねはそう返していた。モカと2人っきりだったらとても嬉しいけれど、やはりまだハードルが高い様だ。

 大体の事を察したカイトは、はぁ……、っとため息をしていると モカは目を輝かせてOKを出していた。
 その事に歓喜するつくねだったが、次のモカの返答を訊いて 反応が変わる。

「じゃあさ! その時 血を吸わせてね♪ つくね!」

 勉強の見返りにつくねの血。
 何だか悪魔との取引の様な気もしなくもないが、モカ程の美人相手であれば この学園で拒む男子はいないと思える。

「ははは…… さすがモカ。どんな時でも血は狙うんだな」

 モカの事をカイトが笑っていると、ニコリと笑顔をつくって、モカはつくねからカイトの方へと向けた。

「なーに言ってるのかな? カイトもだよ! だって、前に吸わせてくれるって言ったもんね〜♪」
「げげっ!!」

 どうやら、モカの血のターゲットはつくねだけじゃなかった様子。確かに以前にモカと約束をしているのだが、もう忘れられたとばかり思っていたのだが――、撤回する。
 血関係でモカが忘れる筈もないという事を。



 そしてその後は、ワイワイと騒いでいた。

 
 因みにモカは 勉強関係なくその場でつくねやカイトの血を吸おうとしたが、何とかカイトは阻止する事が出来たのだった。






 そんな楽しそうな3人を、物陰か
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