レベルをもたない ワーム・デュエル・リンクス
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「時代はリンク召喚です!」
唐突な老伍路 夢値の宣言に哀手 樢は返答に窮した。
「え、えぇ、そうね」
新スターターデッキや新パックが発売され、少しづつだがリンク召喚は決闘を変えようとしていた。
「しかし、新しい召喚方法とはえてして混乱を招くもの」
「それよりEXモンスターゾーンの方がみんな混乱してたみたいだけど」
「現物の無い状態で、とやかく言ってもふわふわしてしまいますね」
「新パックを昨日開けてたでしょ」
「というわけで、擬似的にリンク召喚を出来る設備を用意しました!」
「普通に実際のリンク召喚したら駄目なの?」
樢の話を一切聞き入れず、夢値が指をスッ、スッ、スカッと鳴らすと、突然噴水のようにカードが床から吹き上がった。
「え!?ええ!?」
ただいま樢の家の自室である。
「そう、時代はP召喚主流からリンク召喚主流に変わろうとしている。それならばリンク召喚を学ぶのに最適なのはそう、P召喚です」
あっという間に、夢値の手にはデッキが握られていた。それ以外のカードはいつの間にか引かれたブルーシートの上に散らばっている。
「ぼくは、スケール4の《EMトランポリンクス》をスケール7の《ランスフォリンクス》でペンデュラムスケールをセッティング!これでレベル6から7のモンスターと《EMオッドアイズ・シンクロン》が同時に召喚可能」
「それただのP召喚じゃない」
「甘いですよ樢さん。そんなんだと、甲虫装機に破壊を肩代わりしてもらえませんよ」
「は、はぁ」
「ぼくが設置したスケールをよく見て下さい」
「よく見てって言われても」
「ぼくが設置したのは、《トランポリンクス》と、《ランスフォリンクス》」
「……あ、もしかして」
「瞬きが縮小するぐらい堂々とリンク召喚ですね!」
「ただの駄洒落!?」
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