常盤台刈り2
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「当たり前でしょ、私は湊の妹よ。」
「そうか、なら良い。」
「……アンタ、何を知ってるわけ……?」
一方通行は私を睨みつけて言葉を発した。
「俺からは何も言えねぇけどよォ、お前の中にいる湊は本物か?」
「……本物ってどういう事よ。」
私は動揺を隠しながら冷静を装う。
「湊本人からいつか聞け、でもよ。」
一方通行は睨みつけるのではなく私を見てきた。
「その記憶を疑え。」
「……!?」
「俺は無理だった、でもお前はまだ気付いてすらいねェ。」
「ちょっと待って……いったい。」
「御坂、時間はもうねぇぞ。」
「……!?」
──今、御坂って呼んだ……?
黒子も驚きを隠せず、私の後ろでびっくりしている。
「食蜂を探せ、そこに湊がいる。」
「食蜂操祈と……?」
「オレからここまでだ、あとは本人にでも聞け。」
「アンタには聞きたいことが山ほどあるけど、今は湊を探すわ。行くわよ黒子。」
私はそう言って一方通行と分かれた。
湊の部屋の前で未だに立っている一方通行。
「何でオレサマがこんな役しなきゃなんねぇんだよ。」
一方通行は頭をかきながら、ある人物にため息をついていた。
「面倒な事に巻き込まれたなァ。」
一方通行は湊との会話を思い出していた。
──『一方通行、もし美琴が俺の部屋に来たら宜しくな。』
『オメェ何する気だ?』
『なに、軽い調べ物さ。』──
「オレサマも準備を始めるかァ。」
そう言って一方通行は歩き始めた。
今、私と黒子は食蜂操祈を探していた、
「さっきのは……」
「一方通行はおいといて、今は食蜂操祈を探すわよ。」
「はいですの。あ…!」
「食蜂操祈!」
ある廃ビルの屋上に食蜂操祈が立っていた。
「あら、御坂さんと白井さん。」
「食蜂操祈……。」
「湊さんのことなのは分かってるんだぞ☆」
「お兄様はどこにいるんですの!」
「俺はここにいるよ。」
声がした方の柱の影から出てきたのは湊だった。
「湊……アンタ。」
「常盤台刈りは俺は関係無いよ。」
「そう……って。」
私はゆっくりと歩きながら、湊の目の前に立ち言った。
「納得するとでも思ったかしら?」
「………。」
そして胸ぐらを掴んで怒鳴った。
「アンタはいつでもそう、昔から全部1人で終わらせようとして誰も頼らない。私は、お兄ちゃんに頼って欲しかった…!」
「え……。」
湊は驚きを隠せず、私の目を見ていた。
「だから能力開発も頑張った、頼ってほしくてまた傍にいられるよう
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