常盤台刈り1
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」
「白井さん……風紀委員で……」
「招集がかかりましたのね。」
「はい……。」
「初春さん、私がケーキをテイクアウトしておくから大丈夫よ。」
私は今にも泣きそうな初春さんにそう言うと、初春損は一気に目を輝かせて「ありがとうございます、御坂さん!!」と言ってから黒子とケーキ屋さんを後にした。
──さて、どうしようかしら……。
そう、私と佐天さんは二人っきりになった事が無くて初めてだった。
頼んだケーキを受け取り、店内にある席で座ってお互いがどうしようかと考えていた。
──や、やっぱりここは年上の私が頑張るところよね…!
私はいざ、話そうと口を開いた時佐天さんが先に話しかけてきた。
「すみません。ちょっとお手洗いに……。」
「あ、うん。いってらっしゃい。」
──あー、気を使わせたわよね……。
私はトイレに行った佐天さんを待ちながら、紅茶を飲んでいた。
これからどうしようかと考えながら携帯の画面を操作して電話帳を開き、ある人物の名前で指が止まる。
──もう1回……。
私はその人物の名前をタップし、通話ボタンを押す。
コール音が数回なり、お決まりのフレーズが聞こえた。
『おかけになった電話番号は、現在使われていないか電波の届かない所にいるため繋がりません……』
私は耳から携帯を離して、通話を切る。
──また出なかった、分かってる事なのにね。
私は変な事に湊が巻き込まれているのでは……と考えたが、もしそうでもあの湊が簡単に負けるはずがない。
なぜなら、それは妹である自分が良く分かっている。
level5の第4位『物質破壊』で、美琴が唯一認める数少ない人物。
本気を出せば、level5第1位『一方通行』にも勝つ可能性がある1人。
──もし、湊が負けるなら相手は化け物ね。
そんな事を考えていたら佐天さんが席を立ってから10分は経っていた。
──まさか……いや、でも一応……。
私は少し考えてからトイレに向かった。
トイレの扉を開けて佐天さんがいるか確かめようとしたとき、目の前の景色に驚いた。
「佐天さん!?」
トイレの扉を開けると、すぐ側で佐天さんが倒れていた。
急いで近寄り、どこか怪我していないかみるとある部分が……。
「!?……何よこれ……。」
私は携帯の画面を操作し、黒子に電話をかけた。
『お姉様?どうかされ……』
「佐天さんが倒れてるわ!」
端末越しに聞こえてきた、黒子の驚きの声。
『すぐに戻りますわ!』
そう言って通話を終わらせた。
それから数分後、初春さんと黒子
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