第02話 集いし刃
[1/2]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
燃え盛る廃墟、其処で二体の鋼が交差と衝突を繰り返す。耳をつんざく衝突音、そして散っては咲く火花。
敵に振り下ろすと見せかけたソードメイスを地面に突き立てそれを支えにバルバトスルプスの巨体が振り子のように上空を舞い、ブーストで加速されたかかと落としを見舞う。
其れを大剣で受け流す紅のガンダム、火花が散りそして一瞬の後に破砕されたアスファルトとコンクリートの粉塵が吹き上がった
粉塵の膜を突き破る鋭い双眸、バルバトスルプスが太刀を突き出す。
まき散らされる石火、紅のガンダムは両前腕に備えられたブレードにて太刀の一刺しを防ぐ。
そして、反撃の一刀が繰り出される。
「――――ッ!!」
其れを太刀の側面で外側へと弾き飛ばす―――同時にバーニアを噴射、その横顔へバルバトスルプスの鉄拳を叩き込む。
上半身を仰け反らせてたたらを踏む紅の巨人――――絶好の隙だ。
「もらった。」
太刀を引き戻し、そして一気に踏み込む。
『――――やらせません!』
「ち―――ッ!?」
敵のコックピットへと太刀を突き出す刹那、何から上空から墜落してきた。
咄嗟にその場を飛びのくバルバトスルプス。
舞い上がる粉塵、まるで瀑布の如き砂埃と呼ぶに大きすぎる其れを貫いて――――赤い光の双眸が射抜いた。
「――――ッ」
粉塵の滝をぶち抜いて鋼鉄が姿を現す――――それはガンダム。
両腕に刺突剣を携えて突進してくる青と黒のツートンに彩られたガンダム。
『はぁっ!』
咄嗟に地面に突き立てたままのソードメイスを引き抜き、盾にする。
敵のサーベルとソードメイスが激突―――――瞬間、爆発が起きた。
「っぅう……っ何が。」
爆発に吹き飛ばされるソードメイス、バルバトスルプスの巨体も吹き飛ぶ中、姿勢を制御する。
鋼鉄の両足が地面を捉え、その地表を抉りながら滑る。
『まだまだぁっ!!』
面を上げるバルバトスルプス、その眼前には柄だけになったサーベルを携えた青と黒のガンダムが追撃に走って来ていた。
両腰のバーニアバインダーに柄だけになったサーベルを突き刺す。するとバインダーがスライド―――新たな刀身が装着されていた。
―――さっきの爆発はあのサーベルの刀身が爆発したのだと悟るミカヅキ。
即座に真っすぐ突っ込んでくる敵機に向けその腕に装着された重機関砲を放つ。
『狙いが正確過ぎですッ!』
青と黒のガンダムが跳躍、弾がその後方をむなしく吹き飛ばす。
よく見ればその両足にはブースターが内蔵されており、もう一対のスラスターとして機能しておりこの高い運動性へと繋がっているのだ。
宙返りした機体が今度はそのブースターを遠心力の加速に使いつま
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ