第三十九話 おぢばがえりその十八
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「じゃあ高校になってからも楽しませてもらいます」
「そうさせてもらってね」
「はい、先輩は吹奏楽部の方でユーフォアリズムをして」
そうしたアニメがあるとのことですが。私達寮生はテレビとは無縁の生活なのでアニメとも無関係なのです。
「僕もようぼくで」
「そうしていってね」
「はい、何かと頑張っていきます」
「私もいさまないとね」
こうしてです、私達はそれぞれおぢばがえりのひのきしんを勇んでさせてもらいました、十日ありますがあっという間に終わって。
気付くとです、もうでした。
「あれっ、もう終わりですか」
「そうよ」
夜に神殿本部にお参りした時に阿波野君に答えました。
「今でね」
「そうですか」
「あっという間だったでしょ」
「一日一日が早かったですね」
「忙しくて充実しているからよ」
「実際そうでした」
阿波野君もそうだったというのです。
「気付いたら今です」
「これがおぢばがえりよ」
「ううん、十日の間嵐みたいでしたが」
「嵐が過ぎ去るのはすぐよ」
それも驚く位にです。
「このことは覚えておいてね」
「そうですね、わかりました」
「これでね」
私は一呼吸置いてからまた阿波野君に言いました。
「私の高校でのおぢばがえりは終わったわ」
「来年からは大学生としてですね」
「それか就職かしら」
「就職されるんですか」
「そうかも知れないわ」
進学第一で勉強はしています、ですがそれでもそちらのことも考えています。
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