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風魔の小次郎 風魔血風録
85部分:第八話 聖剣伝説その八
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「そう考えたいのならそう考えていればいい」
 それには構わないことにしたのだった。
「俺は仕事を果たして報酬を手に入れる。それだけだ」
「そうか」
「明日から早速働かせてもらう」
 こう述べて壬生に背を向けた。
「それではな」
 これが武蔵と壬生の出会いであり誠士館に雇われたはじまりであった。竜魔を前にしてそのことを思い出していたのであった。
「もっともそれを貴様に言うつもりはない」
「どうでもいいことだ。貴様の事情についてはこちらも何の興味もない」
 竜魔もこう返す。
「別にな」
「では。はじめるぞ」
「うむ」
 まずは武蔵が剣を突き出してきた。しかしそれは竜魔の身体をすり抜けただけだった。
「むっ!?」
「まずは見事と言っておこう」
 剣を通り抜けた竜魔の身体が消えた。それと共に何処からかその声が聞こえてきた。
「小次郎の左脚を貫いただけはある」
「今の俺の突きをかわすとはな」
「こちらとしてもやられるつもりはない」
 その言葉と共に何かが動いた。
「今度はこちらの番だ」
 そう言うと突如として武蔵の頭上に姿を現わした。見れば宙に浮かんでいる。

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