暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
04.龍使いと橙
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たがわずかでも力が入れば首は切り落とされる。それが意味する事は一瞬で理解できるはずだ。

「……それがどうした?」

 ロザリアは諦めたようにこちらに向けていた槍を地面に落とした。

「俺の出番はないみたいだな」

 木の陰にいた黒いコートを身に纏った少年が現れる。

「そうみてぇだな。キリト」


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「ゴメンな、シリカ。君を囮にするようなことになっちゃて。俺のことを言ったら怖がられると思ったんだ」

「シュウさんはいい人だから、怖がったりしません」

 シリカはまた少し暗い顔をする。

「やっぱり、行っちゃうんですか」

「あぁ、五日も前線から離れちゃったからな。すぐに戻らないと」

「攻略組なんてすごいですね。あたしなんて、何年経っても無理ですよ。……あの、あたし……」

「レベルなんてただの数字にすぎない。この世界での強さは単なる幻想にすぎない。そんなものよりもっと大事なものがある。次は現実世界で会おう。そしたらまた、友達になろう」

「はい、きっと必ず」

 シリカが笑顔でこちらを見る。

「さぁ、ピナを呼び戻したあげよう」

「はい!!」

 シリカが《ピナの心》と《プネウマの花》を取り出す。
 《プネウマの花》の蜜が《ピナの心》に触れると光る。
 その光は優しく、暖かい光だった。

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