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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
SAO編ーアインクラッドー
04.龍使いと橙
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よう。ピナだってきっとその方がいいだろ」
「はい!」
シリカが笑顔でこちらを向く。街に戻るため、来た道を引き返していく。
するともうすぐ街へつくのを見計らったかのように気配を感じる。シリカの肩を掴み、静止させる。
「シュウさん?」
「そこで待ち伏せてる奴、出て来いよ」
木の陰から現れたのは、街であった赤髪の女性プレイヤーだった。
「ロザリアさん!?」
「あたしのハイリングを見破るなんて、中々高い索敵スキルね、剣士さん。その様子だと、首尾よく《プネウマの花》をGETできたみたいね。おめでとう」
その時、ロザリアの顔色が一気に変わる。
「じゃあ、早速、花を渡して頂戴」
「な、何を言ってるんですか!?」
「そうは行かないな、ロザリアさん。いや、オレンジギルド《タイタンズハンド》のリーダーと言ったほうがいいかな」
ロザリアが感心したように、声を洩らす。
「でも、ロザリアさんはグリーン」
「簡単な手口だ。グリーンのメンバーを獲物に繕い、オレンジが待ち伏せてるポイントまで誘い込むのさ。昨夜、俺たちの話を盗み聞きしてたのはあんたの仲間だろ」
「じゃあ、この二週間一緒のパーティーにいたのは」
シリカも気づいたみたいだな。
「そうよ、戦力を確認して、冒険でお金が溜まるのを待ってたの。一番楽しみな獲物のあんたが抜けて残念だったけど、レアアイテムを取りに行くっていうじゃない。でも、そこまでわかっててその子に付き合うなんてバカァ〜、それとも本当に垂らしこまれちゃった」
ロザリアはバカにするような笑みを浮かべる。
「いや、どっちでもないね。俺はあんたを探してたんだ。ロザリアさん」
「どういうことかしら?」
「あんた十日前に《シルバーフラグス》っていうギルドを襲ったな。リーダー以外の四人が殺された」
「あぁ、あの貧乏な連中ね」
「リーダーは朝から晩まで最前線の転移門広場で泣きながら仇討ちをしてくれる人を探してた。彼はあんたらを殺すんじゃなく、牢獄に入れてくれと言ったんだ。あんたに奴の気持ちがわかるか?」
ロザリアに問う。
しかし、そんな思いなど微塵も届いていない。
「わかんないわよ、マジになっちゃってバカみたい。ここで人を殺したって本当に死ぬなんて証拠なんてないし、それより、自分たちの心配した方がいいんじゃない?」
ロザリアが指を鳴らすと木の陰に隠れていたオレンジギルド《タイタンズハンド》のメンバーが七人現れる。
「シュウさん! 人数が多すぎます。脱出しないと!」
「大丈夫、俺が逃げろっていうまではクリスタルを準備してここで待ってて」
シュウは背負っていた片手槍をストレージへと戻して新たな
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