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SAO−銀ノ月−
襲撃
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うよ」

 ため息一つ、先日クラインから言われた、「リズのためにゲームしてるのに、それで喧嘩になるとは辛いねぇ」なる言葉を思い出しながら。まるであのデスゲームのことを懐かしがっているような、そんなリズの先日の行動に、アスナからのアドバイスをありがたく受け取っていく。どうせクラインたちが仕事で忙しくなれば、俺たちもボス戦に同伴させて貰えなくなるのだから。

「ん……?」

「ショウキくん? ……また幽霊?」

「違う違う、気のせいだったみたいだ。それより……」

「うん、あれが私の家。送ってくれてありがとね」

 そのままリズやプレゼントの件について話していると、ほどなくアスナの家が見えてきた。その豪邸っぷりへの驚きを顔に出さないようにしたが、どうもそんなリアクションは慣れっこらしく、アスナが苦笑いしながら門を開ける。

「なんならもう遅いし、今日は泊まっていく?」

「まだキリトに殺されたくはない……じゃあ、また」

「うん。またね」

 アスナの冗談めかした提案とともに、こちらに全力で斬りかかってくる、二刀流のキリトの姿がフラッシュバックする。それもこれも、まだアスナの家に来たことがないキリトが悪い――などと、リズの家に行ったことがない自分を棚にあげながら、アスナと別れて閑静な住宅街を歩いていく。

「さて……」

 住宅街だけあって駅までは割と距離があり、よしんば駅までたどり着いたところで、最寄り駅までは多分に遠い。家にたどり着くのは随分と後になりそうだ、と思って髪を掻きながらも歩いていく。

「……何の用だ」

 そしてアスナの家から離れたところで、ピタリと立ち止まって問いかけた。アスナを送っていた時から感じていた、こちらを監視しているような気配。こういうイタズラに関しては菊岡さんが好みとするところだが、どうやら今回は違ったようだ。

「へぇ……流石は、あのデスゲームを終わらせた一翼だけはありますね」

「お前は……ノーチラス?」

 そして街灯に照らされたのは、先日のボス戦でともに戦ったランク二位の、ノーチラスとアスナから名を聞いた青年だった。わざとらしく拍手を鳴らしながら近づいてきていたが、ノーチラスの名を聞いた瞬間に表情は歪み、拍手はピタリと止まっていた。

「……アスナさんから聞いたんでしょうが、そんな名前で呼ばないでいただけますか」

 その表情に浮かべられたのは怒りの感情。そしてある画面を可視化させてこちらに見せつけてくると、そこには《エイジ》と名前が刻まれていた。

「それで、そのエイジさんが何の用だ?」

「オレも生還者の端くれですから。あの浮遊城を終わらせた一翼に、ちょっと腕試しをね」

 ノーチラス改めエイジは、そう言いながら手にオーディナル・ス
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