第18話 デスマッチ!掟破りの必殺破り!?
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下無敵を名乗るならば我らを下してからにして貰わねばな】
互いに啖呵を切り合い、そのまま歩み寄り激しくメンチを切り合うダイバンチョウとバトル太郎。今にも激しい殴り合いが勃発しそうな程の緊張感が辺りに漂ってくるのがその場にいた者達には感じ取れた。
【ま、待って下さい、番さん!】
【兄者よ、しばし待たれよ!】
そんな緊張感を引き裂くかの様に、ダイバンチョウをレスキュー番長が止め、バトル太郎をバトル次郎が止めた。
【何すんだよ、レスキュー!】
【幾ら番さんが強くても駄目です。相手はバトル星人の中でも最強の存在なんです。彼らの……兄さん達の強さは僕が身に染みて分かっています。だから―――】
それ以上の言葉は続かなかった。
だが、レスキューが言いたい事は番には分かる。
奴らは強い。
恐らく、今まで戦ってきたゴクアク組の構成員や刺客達とは比べ物にならないほどの強者であることは間違いない。
だが、だからと言ってそれですごすごと引き下がるようなダイバンチョウではない。
ましてや、相手の喧嘩を買わずに逃げるなど番にはできる筈がなかった。
【レスキュー、悪いが今回は俺があいつらに喧嘩を売ったんだ。此処まで啖呵を切って今更引っ込めたら番長の名が廃るんだよ】
【ですけど―――】
【それになぁ、相手が強ければ強い程余計に闘志が湧いて来るってもんよ。男冥利に尽きるってもんだぜ】
番長と呼ばれる番なりのプライドが逃げる事を許さなかった。
今までは相手の喧嘩を買う形となっていたが今回はその逆、番の方から戦いを挑んだ形になっている。
自分から喧嘩を売って逃げ腰になってしまった日には、それこそ番長の肩書を捨てねばならない。それは番にとって、番長にとっては死よりも辛い事だった。
【ダイバンチョウと言ったか、その男意気は見事なり! 我も主の男振りを見て闘志が湧きあがって来たぞ!】
【無論、それは我らも同じ事! やはりこの星には我らが出会った事のない強者が居たようだ!】
【だが、我らが戦うには此処は些か狭いのではないか? これでは存分に戦いを興じる事が出来ぬぞ兄者達よ!】
バトル三郎の言う通り、20m以上のでかさを誇るダイバンチョウ達が市街地で暴れまわればその被害は想像を絶する物になる。
一応被害が出る度に番達が修復に協力してはいるのだがそう毎回被害を出されては溜まったもんじゃない。
【うし、場所を変えるぞ!】
【良かろう!】
ダイバンチョウの提案を承諾し、一同は場所を移す。市街地から場所を変え、訪れたのは一面砂しかない砂漠のような地帯だった。日本に砂漠なんてあるの? と思うかもしれないが多分有るんだろうと思っていただきたい。
【此処なら思いっ切り暴れられるぜ】
【ふむ、
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