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勇者番長ダイバンチョウ
第18話 デスマッチ!掟破りの必殺破り!?
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我らは宇宙一の戦闘型宇宙人、その名もバトル星人! その中でも最強の戦士よ!】
【最強の戦士だってぇ!?】
【そう、我こそ長男の『バトル太郎』】
【同じく、次男の『バトル次郎』】
【更に同じく、三男の『バトル三郎』】
【【【我ら三人揃って、無敵のバトル三兄弟なり!!!】】】

 三体の宇宙人がそれぞれ名乗りを挙げる。どうやら今までゴクアク組が送って来た賞金稼ぎや組員とは違う相手のようだ。その証拠にさっきから三体の宇宙人達が放つ気迫が尋常なものじゃなかった。

【って事は・・・レスキューも、バトル星人なのか?】
【すみません・・・隠すつもりはなかったんです。ただ、僕は戦いをするのが嫌だったんで、名乗りたくなかったんです】
【マジかよ!? お前みたいな臆病者があのバトル星人!?】

 メンバーの中で一番ドリルが驚いていた。しかし、流石に臆病者とは言い過ぎなのでは?

【情けない、仮にも我らと同じバトル星人でありながら戦いから逃げるとは。貴様は我らバトル星人の面汚しよ!】
【ましてや我らと血を分けた兄弟であれば尚更よ】
【終いには我らが母星を捨て、このような辺境の星に逃げ延びているとは、戦いから逃げた腰抜けめ!】
【ぐっ―――】

 容赦のない罵詈雑言の嵐がレスキューに降り注ぐ。その言葉の責めにレスキューは、ただ歯を食いしばる事しかしなかった。

【てめぇら、さっきから聞いてりゃ言いたい放題言いやがって!】
【番さん―――】

 そんなレスキューとは対照的に、番ことダイバンチョウが間に割って入って来た。

【何だ貴様は。部外者には関係ない事であろう】
【大有りだ! こいつは腰抜けでもなけりゃ面汚しでも臆病者でもねぇ! この俺が認めた男、即ち俺と同じ『番長』だ!】
【番長?】
【おぅよ! こいつも、俺も、そして此処に居る奴らも皆、熱い魂と拳を持った天下無敵の喧嘩番長たぁ、俺達の事よぉぉ!!】

 自身を指差し、声高らかにそう叫ぶはお馴染みダイバンチョウ。その光景はとても誇らしく、とても雄々しく、とても輝かしく、そうレスキューには見えた。
 
【ほぅ、我ら無敵のバトル三兄弟を前に天下無敵と言い放つとは、大した自信のようだな】
【我らに勝つ勝算があるのか、或はただの無知故の暴言か―――】
【やはり、この星は面白い。我らに挑む輩が居るとは】

 天下無敵―――その言葉を耳にした途端だった。バトル三兄弟の目の色が変わった。さっきまでのおどけた目つきでもなければ弟を見下す目つきでもない。戦いを目前に控えた戦士の目へと移り変わっていた。

【御託は良いからさっさと来やがれ! バトル三兄弟だか何だか知らねぇが宇宙最強を名乗りてぇんならまずこのダイバンチョウを倒してからにしてもらおうか】
【貴様こそ、天
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