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勇者番長ダイバンチョウ
第18話 デスマッチ!掟破りの必殺破り!?
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コントを見ているようだった。マイペースな長男とそれを上手く誘導している弟達。そんな三体の宇宙人を前にしてすっかりさっきまで盛り上がっていた戦闘ムードが台無しになってしまっていた。

【な、何なんだよこいつらは―――】
【では、早速我らの目的を開始するとしようか】
【兄者よ、その前にそこにいる奴が我らに用があるようだが】
【む、我らに用があると。それは無碍にする訳にはいかぬな】

 そう言うと長男と思わしき宇宙人が道路のど真ん中で胡坐をかき、主室にダイバンチョウを前に見据え始めた。

【それで、我らに何用かな?】
【いや、あの、そのぉ・・・お前ら、何しに来たんだよ・・・ってか、お前ら何者?】
【我らが何者かと、如何にも我らはこの星の外からやってきた所謂宇宙人だが、それがどうかしたのか?】
【兄者よ、それでは分からぬぞ。もっとわかるように説明せねばならぬのではないか?】
【む、そうか・・・うむぅ、説明するのはどうにも苦手だ。はて、どう説明すればよいのやら―――】

 ダイバンチョウを前にして、長男と思わしき宇宙人は腕を組んで本気で悩み始めた。此処までくると流石のダイバンチョウも立つ瀬がなかった。回りに居た人達もどう対応すればいいのやら困り果てた顔をしてしまっていた。

【に、兄さん!!】
【へっ!?】

 そんな場の空気を壊すかの様に、声を張り上げたのはレスキューであった。
 車に擬態していた姿を人型形態へとその姿を変えてダイバンチョウの前に現れる。

【レスキュー!? 何でここに・・・ってか、今兄さんって―――】
【ほぉ、何処かで見たかと思えば・・・貴様か】

 レスキューの姿を視認した途端、長男と思わしき宇宙人の目つきが鋭くとがりだした。他の二人の宇宙人もまた同様に鋭い目つきでレスキューを睨みつけて来る。

【兄さん、どうして地球に来たんですか!?】
【貴様に言う儀理などない。無論、貴様に会いに来る道理も儀理もない】
【お、おいおい! 一体全体どうなってんだよ? さっぱり分からねぇよ!】

 レスキューと三体の宇宙人の間に走る緊張。しかし、すっかり蚊帳の外となっているダイバンチョウには全く理解できない世界でもあった。

【おぅい、番! 喧嘩の助太刀に来てやったぜ!】
【久々の喧嘩じゃ喧嘩じゃ! 腕が鳴るのぉ】
【ったく、何時も真っ先に飛び出すんじゃなくてちったぁあたぃ達の事も待ったらどうなんだい?】

 それから遅れてドリル、レッド、そしてクレナイバンチョウが現場へと駆け付けた。

【むっ! 其処に居る奴ら……おんしら、まさか『バトル星人』か!?】
【バトル星人?】

 三体の宇宙人の姿を見たレッドが呟く。どうやらレッドはこいつらの事を知っているようだ。

【如何にも、
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